語学の違いから見るアートの違い

日本には日本のアートアメリカにはアメリカのアート、海外には海外に合ったアートがある。
これらはアーティストの話せる言語が大きく影響していると思うのだ。
言語と文化は関係しているから文化が変わればアートも変わってくるのはわかる、しかし文化という話だけでなく、特に母国語が何なのかによって表現するアートが変わってくると思う。

なぜ東洋と西洋では違うのかを日本のアートと西洋アートを比べならがどう言語から影響を受けているのかを考えてみた。

1:西洋には人物、日本には人物より自然がアートで描かれることが多い理由

「Thank you」と「ありがとう」には同じ意味であっても実は違うと伝え方をしている。Thank youはあなたにありがとう、「ありがとう」には有り難いことという意味でなかなかないことに感謝をしめす言葉である。実は話しての気持ちが大きく変わる例は英語と日本語にはたくさん存在する。思考が変われば行動が変わるように思考が変わればアートも変わってくるのだ。

なぜ西洋アートには人物がたくさんでてくるのか?それは自分へダイレクトに気持ちを伝え、人物からダイレクトに答えをもらう言語だからだと思う。誰かが何かをしてそれに対してどう思うのかを伝える言語が英語なのではないかと思う。

古代ギリシャの人たちが完璧な筋肉と人の形をした姿を神を称えたように、レオナルドダビンチが解剖学やさまざまなことを学び人物をリアルに作り上げたように、ミケランジェロが彫刻ピエタを作ったように西洋における人物はとても重要な位置づけになっている。また現代ではハリウッド映画で筋肉質な人がかっこいいと言われていたりアメリカのカッコいい人はだいたい筋肉質だったり人物として男性を女性をを強調した見た目が好まれるのも言語からくるものではないかと思えてくる。

ミケランジェロのピエタ↑

反対に日本語は状況を説明する言語だと思えてくる。説明したようにありがとうは有り難い状況で人は全くでてこない。葛飾北斎の浮世絵は自然を描いていて西洋のリアルさではなく日本的リアルさを追求した作品となっている。自然のなかの美しさを引き出すために物理的にリアルには描かかず、さらに空白をうまく使い、静けさとパワフルさを含んだ状況を演出している。
日本のアニメがリアルさを追求していてもなぜ現実の人間からはかけ離れている顔なのか、なぜ時代とともに漫画の鼻や目が変わってきたのか、それは物理的なリアルさよりも鼻や目という状況からくるかわいさ、おもしろさを求めてきたからじゃないかと思う。なぜロックマンはアメリカと日本では多きくことなるのか?それは状況で会話をする日本語という言語特性と人と人で会話をするちう言語特性の違いから影響を受けているのではないかと思う。

2:アメリカで人とは違うアートが好まれ違うものを受け入れる環境があるのに対して日本であまりぶっ飛んだアートがなくまた現実社会で対立があまり起こらない理由

「Good morning」と「おはよう」には同じ意味では全く伝え方が違う。

Good morningにはあなたにとって良い朝を、もしくはあなたにとて良い朝でありますように、という意味が込められている。英語は常に「あなた」「わたし」なのだ。

なぜアメリカで対立が多いのか、何故違うことを好み、何故主張が大切と言われるのか?西洋のアートとも関係しているキリスト教は戦争をたくさんしていきたのか?それは英語は自分の主張と相手との対立によって成り立っている言語だからである。

西洋の芸術的な建築物、とくにカトリック系の教会がなぜ細かく装飾されているのか?それは

宗教を拡大するために他の人からすごいと思われるように見た目をゴージャスにして、見方によっては強力な権力を示し人々に影響を与えようとしたからだと思えてくる。英語による主張と対立の考え方の建築物にはあらわれていると思う。

一方、おはようには「お早いようで」という意味が込められていておはようと言うもの同士が共感し合う言葉である。

共感が重要なため日本のアートには細かな説明は無く調和することを大切にしていると感じてくる。

尾形光琳の作品↑

面白いことになぜ西洋の青春映画は二人がキスしてハッピーエンドなのか?それは二人が愛さえ向き合って対立させ行動を起こすことで愛を表現しているからだと思える。

映画ハッピーデスデイ↑

一方映画ではないがアニメ甲鉄城のカバネリを例にすると、二人の間に愛があるはずなのにキスはなく笑顔を見せ、音楽がどんどん大きくなり未来にむかって走っていくかのように上へ電車が走っていく。直接的でなくせつなさと嬉しさと二人の中の愛を状況で説明していると思う。とても日本語的な表現だと思えてくる。

日本は世界とは違い独特な文化を持っている。これは独特の言語であり独特なアートである。違いを受け入れる西洋文化からすると日本のアートは新しいものの宝庫なはずである。そんな世界の最先端と言っても間違いじゃないアートを作り出している日本ではアートに関して勉強しない人、日本のオタクなものをアートと一切考えない人が多いことにものすごく残念だと思っている。日本には素晴らしいアートの土台があるのだからアートがもっと活発になってほしいと思う今日この頃。

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