日本は汚くなるかもしれない。

アメリカでタクシーに乗っていた時、日本はアメリカより綺麗だよね?と運転手に言われた。

確かにアメリカの路上はタバコの吸殻が落ちていたり、ゴミもちらほら見える。道路も汚く見える。このことから日本は綺麗だと誇りももてるかもしれない。

でも日本は昔から綺麗だったわけではない、と日本の住宅事情を書いている本に書かれていた。

「日本もかつてはタバコの吸殻は無造作に道端に捨てられ、駅には痰を吐くための壷が常備され、それでも路上で唾を吐く人はごく普通にみられた」
「バブルが弾け、世の中が少し落ち着いてきてから人々は環境に目を向け、街並みを整備しだした」

と本にある。

これらのことは、経済的な活気があるところは環境にまで目を向ける余裕が人がおり、まだ環境に配慮する心の余裕もないと言えるのかもしれない。
アメリカの道路が汚いと思えたことや、発展途上国が汚いと見えるのも日本より経済的に活気があるからではというのは、考えるのは難しくない。

しかし、日本の人口減少や空き家の氾濫のことを考えると、これから先日本が綺麗に街並みを整えていけるか全くわからない。
空き家の多い地域ではスラム化し、犯罪も増えるかもしれない。そのようなところには人も近寄らなくなるだろうし、海外のスラム街のようにもなるかもしれない。
さらに経済的な余裕もなければ環境に目を向けられないとなると、日本で給料の上昇の見込みもなければ、若年層が経済的に貧困化している人も多いと聞くし精神障碍者も増加しているとも聞く。将来的に日本は汚くなるかもしれない要素はある。

だけど、僕の考えだと、汚くなるかもしれなが、その汚さは他国より綺麗なほうだと言えるんじゃないかと思う。
日本のホームレスと海外のホームレスでは日本のホームレスのほうが身なりを整えているとも聞くし、実際見てもそう思う。

だとしても、今は汚くなるかならないかの転換期だと認識したほうがいいだろう。

同じようなことが芸術にも言えると思う。
芸術や音楽は経済的に余裕のないときは見捨てらる分野だと思うが、余裕が出てくるとそれらに価値を見出そうとする人が多くなるようにも思う。
生活するのにいっぱいいっぱいだと、見向きもされない。

僕は綺麗にこだわるほうではないけど、綺麗にしたいとは思っている。

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