久しぶりにアカメが斬るを見たらやっぱり面白かった。
何が面白かったかというと
・かわいいとグロのギャップ
・飽きないバトルシーン
・驚く展開
といった意外性と飽きさせない工夫があるアニメだと思った。
ちょっと飽きるバトルシーンと言えばドラゴンボールがある。ずっと戦っているだけだと展開が遅く面白みがない。だけどアカメが斬るは無意味に長いバトルがなくバトルの中でも意外な展開があり「うわ」「すごー」と見ることが出来た。
そしてバトルよりも惹き付けた要素はかわいいとグロのギャップ。意外性があって久しぶり見ても驚いてしまう。第一話からその傾向は強くあるが一番気に入っているのはセリューというキャラで正義を愛する女性でいい人オーラがいっぱい出ているのにナイトレイドと戦うときに表情がものすごく怖くなり人格が壊れているようなキャラになる。
言ってしまえば顔芸だ。
どのキャラも表情にギャップがあり「顔芸か!」というぐらい変化する。セリューの泣く顔や将軍エスデスの恋愛している顔。でも戦うときはめちゃくちゃ怖い顔になるからなんか見るのがクセになる 笑
セリューの顔は変わりすぎてびっくりしたし迫力もある。
ギャップは人間だけでなく帝具である犬のコロは普通はかわいいのに気持ち悪い体になったり悪い顔になったりする。「ギャップ萌え」のようなアニメなのだ。
近づきがたいお堅く怖い雰囲気なのに実は優しい一面があり一途なエスデスに、”トゥクン”
まぶしい正義の塊なのに実は悲しい側面と壊れた側面があるセリューに、”トゥンク”
かわいい姿で怖くもなるけど最後までセリューと一緒にいた犬、コロに、”きゅん”
萌えだけでなくギャップがまた迫力にもなっている。例えば第一話のシーンで普通のお嬢様が悪いことがばれそうになったときの劇画で描かれた表情は迫力があった。
ツンデレのマイン、天然ボケのシェーレ、ドSのエスデス、ネコ耳お姉さんのレオーネ、改造人間のセリュー、セーラー服と日本刀のアカメなどの面白いものがいっぱいつまっているのに顔芸まである。これは面白い。
さらに男なら誰しもが一度は憧れる変身ヒーローもいるのが熱い!
タツミは帝具インクルシオで変身して最後は黄金に輝きながら神々しいパンチで敵を貫く姿がもうかっこいい!
ヒーローの起死回生のお決まりパターンだとしてもそれは男の夢がつまっている!
「ホームランは男のロマンだ!」といったようなものだ 笑
男子をターゲットにしているのは女性キャラの胸が大きいことからもわかる。ちょっと違和感があるぐらい大きいけどアニメだから「ま、いっか」と納得していた。
爆乳のネコ耳おねえさんのレオーネと爆乳とまではいかなくとも大きいチェルシーのサービスショット。「どっちの水着が好みかなー?」と近づかれるタツミはオタク男子にとっては喜ばしい展開。オタク男子は喜ぶこと間違いなし!
そしてナイトレイドはタツミにとってほぼハーレム。ハーレムアニメと言ってもいいかもしれない。男性視聴者の気持ちをがっちり捕まえたアニメなのだろう。ナイトレイドはほぼ女性のスーパー戦隊みたいなものだ。ちょっとエロいと言ってもミニスカートで戦うアカメやクロメはかっこいいからエロカッコイイわけだ。男性視聴者をターゲットにしているとしても女性視聴者もエロカッコイイ女性達を見て惹かれた部分はあるんじゃないだろうか。そもそもミニスカって足が綺麗じゃないとかっこ悪かったりするけどアカメみたいに太すぎず長い足だとかっこよく見えるわけだ。派手なアクションに揺れるミニスカートとなびく長い髪がまたかっこいい。男子がヒーローのマントがなびく姿がかっこいいと言っているようなものと同じで女の子のアカメなのに男子がみてもかっこよく見えてしまう。
だからと言ってエロで男に媚を売るようなアニメじゃない。明らかにエロを売りにしようとするアニメは例としてアニメの天空侵犯がある。セーラー服で戦う女の子でパンチラが毎回あるし血も飛んでグロもしっかりあるんだけど緊迫感もなくもなくてあまり面白くない。それと比べてもアカメが斬るはパンチラはないしエロかっこいいセンスは男女共に楽しめるだろう。そして圧倒的に面白いのだ。
かっこいいだけでなくキャラがどんどん死んで視聴者を救いの無い絶望に叩き落してくる。感情はもう大変で「あ、かっこいい」「あ、かわいい」「わ、怖い」「うえぇぇー絶望」がたくさん詰まっている。
だけどストーリーは薄っぺらい。第一話なんて実はタツミの仲間は捕まっていてタツミを助けたお嬢様は地方から着た人を誘い込んでお嬢様の趣味で死ぬまでもて遊ぶという深い闇に驚く部分なんだけど、その話は一話で終了。その話だけでストーリーは深くもなりそうなのにそこはサラッとしている。
教団をのっとろうとしている悪い教祖のボリックという人が神聖な儀式だといって女性を裸にしていたりと、実際に歴史でありそうな話で闇はものすごく深そうなのに、それもサラッと終わる。
でも、それは一応驚く展開だしストーリーは上辺だけどそれでも何どもみちゃうぐらいギャップ萌えとなんでこんな人たちと戦わないといけないのか?と不条理な悲しい展開が面白い。
チャルシーの生首はもういつまでも忘れられないし、セリューの顔が怖くなってナイトレイドのシェーレが殺されるのも「嘘だろ・・・」という気持ちだ。
「パパ、私、区族を一人倒したよ、正義の光が世界を照らしたよ」と笑うセリューは怖い顔からのギャップにびっくりしてやっぱり頭がおかしいけどそこが魅力的。
ちょっと見た目が怖いボルスさんなんて家族がいてやさしい人で仲間思いでもある。とてもいい人でなんてこんな人が死ななきゃいけなのかと思いながら最後は家族を思いながら死んでいく。「く~、悲しい」。飽きないなぁ。
「またみんなと一緒にご飯食べたいない」というボルスさんのセリフは僕の好きなセリフの一つだ。
アカメが斬るは鬱アニメとも言われているらしく、そう言われるのはとてもわかる。R14指定でもあるアカメが斬るはR17とかもうちょっと高くてもいいぐらいのグロさはある。
そもそも視聴者は救いの無い展開に心がえぐられているわけでその状態でグロくてかわいそうなシーンを見せられると年齢によっては鬱になるんじゃないかなーと思った。生首は忘れられない。生首の目が開いていなかっただけ良かったけど、目が開いて目から血が出ていたチェルシーだったらトラウマだよ。僕が14歳だったら間違いなく毎日寝れなくなる 笑
そして気になったのは作画。どのアニメでも作画崩壊みたいなものはあるけどアカメが斬るも変なところがある。
エスデスがアカメを踏みつけているシーンで、エスデスの目はアカメを見ずに遠くを見ている。セリフやシチュエーションからしてもアカメを見ながら話したほうが自然だと思うのに見ていないのだ。
「弱いのなら私のために立つな、力もないのに夢を見るな、豚は豚らしくひれふしおればよいのだ。」と言いながらアカメを踏みつけ「うわっ」っとうめき声をあげるアカメ。だけどエスデスはロボットのように表情も変えず目は遠くを見ているのだ。誰に話しているつもりなんだろうー?戦いの最中に空に話しかけているのだろうか?
それでも僕はアカメが斬るは面白いからまた見たいし原作も見たい。