日本とアメリカの授業

多くの人はアメリカと日本の授業スタイルは違う、という話は聞いたことがあるだろう。

でも実は、良くあるそれらの真面目な説明だけでは知ることのできない違い、実態があった。

何人かの先生が面白かったので説明しよう。

ビートをきざむ

僕たちがどういったプレゼンテーションをするかを話し合っているとき、先生は少し離れてホワイトボードのマーカーを二つもってリズムをきざんでいた。

そこまで大きい音でリズムをとっていたわけではないが、僕は経験したことない状況だったので、クラスメイトとの話し合いより先生に注目してしまった。僕は先生を見るたびに、楽しくて笑ってしまいそうになる。しかしこの何気ない小さな行動は、先生だけでなく、お店の店員や日常の人々に見られるので、アメリカでは変じゃないことなのだろう。スーパーのレジの店員がノリノリだったり、電化製品のお店の店員が暇があったら歌ってたり。。。。

アメリカ社会のふところの深さを感じた。

テスト中、ランチをとる。

テストをしている最中、ランチを食べ遅れた先生がとランチをとっていた。若干むしゃむしゃという音がテスト中の静かな空間に響くのが気になった。

日本とアメリカでは不快に感じる度合いが違うみたいだ。僕は最初不快だったが、今ではなんでもない。むしろ、日本ではしてはいけないことが多かったんだと気づかされた。

スナックがほしい人はテスト中に手を上げるように指示があった。

ある別のクラスでテストを受けている間、先生は持ってきていたスナックを食べていた。さらに、テストが始まる前に先生から「スナックがほしい人はテスト中に手を上げるように」と指示があった。

そして手のひらを上にして待つように言われた。

漫画のような話だが実話だ。

僕はまっすぐ手を上げて、その状態で手のひらを裏にして待っていた。

そして先生はスナックを置いてくれた。

実は、この話には僕の勘違いがあった。

先生に後で言われたのが、「手をまっすぐ上に上げて待ってたら大変でしょ、一度手を上げたらわかるから、机の上に手を置いて待っておくとかでよかったよ」と。

考えてみれば、授業で手を上げて発言したことがなく、みんな好き勝手に手を上げずに発言していた。だから僕は勘違いしていた。しかも他のクラスメイトが手のひらを上にと言っていたのに、ティッシュを半分に折って机に置いて待っていた人もいたらしい。

これがいいとか悪いとかではなく、この僕からすると突拍子のない発想がアメリカなのだと感じた。このおかげで、ちょっとテスト中悩んでいる時にチョコレートを食べて頭を休ませたりしながらテストが出来たのが僕にはよかった。ちなみにこれはクリスマスシーズンの話である。

顔芸がすごい先生がいた

顔芸がすごい先生というのは聞いたことがないと思う。

だけど僕の先生は、オタクについて話をしているときにアメリカのオタクについて体と顔を使って説明してきた。突然、ズボンをおもいっきりあげて、シャツをおもいっきりズボンに入れメガネをずらし、顔をおもいっきり歪めて肩を上下に揺らしながら笑いだしたのだ。いわゆる、アメリカ人がイメージするアメリカのオタクのナード「nerd」について説明してくれていた。

僕はこの先生はコメディアンなんじゃないかと思ってしまった。

20分ぐらいその格好で授業を続けていたので、面白くてしょうがなかった。クラスのみんなも笑っていた。ちなみにクラスメイトは留学生が多い。

日本の先生がいきなり顔芸をしだしたら面白すぎだが、見たことないと思う。

先生の第一印象は体が大きかったので少し怖かったが、今では怖さもなく、先生と話すことが面白いと感じる。先生のワナ?にはまってしまったのだろうか。

人によって教え方は違う。だからアメリカの先生がみんな面白い、変わっているわけではない。私立、州立によっても違う傾向があると思う。でも僕の先生像を遥かに超えた先生がアメリカにいたのには驚いた。

なぜ日本とアメリカの先生は違うのか?

アメリカの先生は授業を楽しんでいる。

僕が思うのに先生が授業を楽しんでいるからこそ、その楽しさがこちらに伝わってくる。そして授業が面白くなるのだ。アメリカでは先生が生徒にも評価される。できるだけ楽しいや面白いと思う授業をしなければならない。授業を楽しんでいる先生でないと生徒の評価は良くないのだろう。日本でも評価システムのある学校があると思うが、たぶんきちんと評価されていないのか、うまくシステムが働いてないように思う。

真剣に授業に取り組んでいる

真剣に生徒と授業に向き合っているからこそ、どうやれば面白くさらに効果のある授業が出来るのかを考えている。そう考えると面白い先生や面白い授業というはわかると思う。各先生がどうすれば授業が良くなるかを考え、各自のスタイルで授業を楽しくしようとしている。

チョコレートを授業中に食べたり、日本ではやってしまうとみんな度肝を抜くような、アメリカの先生のおかしく見える行動と真剣さのバランスは僕にってとても興味深い。この絶妙なバランスがアメリカ社会に溢れているのだと思う。

僕は昔、日本の大学にも通っていたが正直面白くなかった。淡々とした授業は眠たくなるし、クラスメイトも寝ている人がいた。みんなが授業に出席するわけではないし、学校に通う意味を感じなかった。でも、すべての授業に当てはまるわけではないが、アメリカの場合授業に出る価値があるケースが日本より多いと感じる。日本でも面白く授業をするのは考えればできることなのだから考えてもらいたい。

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