けっこう前から現在もフィリピンでボルテスVが人気

超電磁マシーンボルテスVだがフィリピンではマルコス政権下の国営放送で放送中止され、マルコス政権が倒れた直後に再開された。まぁここまではフィリピンのことを知っていれば有名な話だ。

ボルテスVの作者については知らないが戦後すぐの生まれだと思われる。
日本が一致団結して復興しないといけないという状況とボルテスVの一致団結はマッチする。
今の時代には古臭いストーリーだけどこのストーリーを好む人たちが世界にはまだいるというのに改めて驚いた。フィリピンではボルテスVが有名なのはフィリピン人の友達から聞いていたけどフィリピンの歴史などを調べると有名なのも頷けてくる。

フィリピンの人々がマルコス政権を倒した輝かしい栄光とボルテスVが被るからフィリピン人はボルテスVが好きなんだ!っていうのは分かるけど、マルコス政権が崩壊したのは1986年で30年以上も前の話。こんなに長く愛されるアニメがあるのか?と思った。
ボルテスVが今でも好きなのはたぶんフィリピン人が人がまとまって悪いものを排除して国を良くしていこうということがなかなかできない体質?などがあり憧れがあるのだと思う。

フィリピン人が書いたと思われる記事があってそこからちょっと引用しながら考えてみる。


記事によると意外と現在のフィリピンのオタクはボルテスV好きというわけではないらしく、ボルテスVが一番流行ったマルコス政権世代の人たちに支えられているアニメなんだと思う。ボルテスVが見せることはマルコス政権を人々がまとまってクーデターを起こして倒して実際に人々やったことなんだ。その世代の層が子供にボルテスVを教えたりテレビ業界で働いたりしているだろうからテレビだってボルテスVを流して子供が見て少なからず子供が興味を持つっていう流れはあるんじゃないかなって思う。フィリピンの人々をつなげたアニメと音楽なんだと思う。マルコス政権がボルテスVの放送を禁止したときに学校に通っていた人はまるで家族がなくなったかのような衝撃を受けて、でも学校でボルテスVの話題を続けたらしい。それは自分達の人生は終わっていないんだって思わされた出来事だったらしい。さらに放送が禁止されたことでさらにボルテスVはフィリピン反乱軍の象徴にもなりさらに人々をまとめたようだ。アニメはあまりにもすごい影響があったらしく、マルコス政権が崩壊したあと次の大統領コラソン・アキノがしたことはボルテスVや他の日本ロボット(マジンガーZなど)をみんなの元に戻すことをした。当時はまだ日本がフィリピンを占領したことへの反感感情もありボルテスVのキャラクターの名前を変えられたようだ。
またボルテスVは医学では治せなかった治療法があると語っている。病気があってもボルテスVを見ると当時の熱狂振りが思い起こされ元気が出てくる、というものだ。

ボルテスVは不等なものへ戦う勇気、友情、チームワーク、正義、夢をくれる。


記事ではボルテスVはすごかったということが書かれているのでボルテスVはすごくなかったという人はマルコス政権側の人なんじゃないかなって勝手に思う。

ボルテスVは昔の話ではなく今でもボルテスVへの思いは続いていてボルテスVが見せた友情、チームワーク、正義とは今でもフィリピンで重要と考えられるぐらい、できない人が多いんだと思う。例えばフィリピンは仕事がないからみんな貧しくて生活も苦しい。フィリピン人と話したことある人ならわかると思うが、よく笑顔になるし、よく笑う。これは貧しさの裏返しであり、今でも不平等さを感じる国民、搾取されているんじゃないかと思う人、貧困の改善というはできていないんだと思う。でも貧しくても幸せになるためには心だけでも幸せでなければならないというものがあるのからボルテスVがその教訓としても良いアニメに思われていると思う。

おかしなことにボルテスVが独裁者を倒してフィリピンで独裁者マルコス政権を崩壊させたのに、現在のフィリピンは独裁的な力をはっきしてくれるドゥテルテ大統領が選ばれている。これはみんななかなかまとまれないからみんな自分をうまく制御できないからドラッグに溺れる人も多く、今のフィリピン大統領がドラッグに溺れる市民を殺すということをしなくてはならない状況にもあり、だから現状を打破してくれるヒーロー、まるでアメリカコミックのようなヒーローを求めて現大統領ドゥテルテが選ばれたのだけど、フィリピンでは一致団結する日本のアニメのような精神を憧れとしてありながら、現実はそうはいかないのでボルテスVの今でも続く人気は昔はよかったというノスタルジーだけではなくボルテスVのようにまとまれることへの憧れもあるんだと思う。それは日本への憧れも含まれると思う。

人口増加して急成長しているフィリピンだけど致命的にまとまってない。ボルテスVの当事の人気からフィリピンは日本のようになる道もあったはずだと思うが、現在のフィリピンはアメリカナイズされていてアメリカンヒーローにも憧れている。でもそれでもボルテスVがいいと思われるのはそんな単純なものだけがヒーローではないって心のどこかで分かっている若い世代が多くいるからだと思う。

またボルテスVの長く続く人気は間違いなく日本の好感度アップと日本への憧れを加速しているんじゃないかと思う。日本の労働は問題になっているが、それでも日本人のようにマジメに働ける人が少ないからそれでも日本のことを憧れの対象としている。

アメリカでは国内は毎年銃の乱射があり、欧州でもテロが起きる。これは戦争のようなものが起きているのだ。多くは精神的、物理的な貧困が原因になると思う。教育もお金がかかり健康的な食べ物もお金がかかり安全もお金がかかるのが世界なのだ。ワイロが当たり前にあり今でも腐敗した構造があるフィリピンだから現在の大統領が選ばれたけど、独裁者なのにものすごく国民の支持があったことからフィリピン人はみんななかなかボルテスVみたいになれないけどボルテスVみたいに腐敗したものを倒す強い指導者を求めていたのだと思う。それは単純なアメリカンヒーローではなくアメリカンヒーローみたいない人気っぷりはあるけど、アメリカナイズされたフィリピンにも日本の心が含まれていてただのアメリカナイズされた英語圏の国ではないということを見せているようにも思う。だから親日って言われるぐらい今でも日本の友好国なんだと思う。まぁドゥテルテ大統領の中国びいきになっているところを見るとお金に心が動いているようには見えるから、腐敗は終わらないんじゃないかとも思うけど。そうなるとまた腐敗を倒すボルテスVフィーバーが来るんじゃないかなって思ったり思わなかったり。

ボルテスVの人気からフィリピンの奥深さを感じたという話だ。

フィリピンのボルテスVの歌のオーディション

Philippine Idol: VoltesV (Japanese) Jhonalene Sison audition
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