親による性犯罪による無罪判決について思うこと

漫画風イラストの練習

親による娘に対するレイプ事件が無罪になることについてとても残念な結果だと僕は思っている。というよりそういうことが日本でもけっこうあるんだと知って驚いた。

このような事件での無罪判決は被害者にとって恐ろしいと思える結果だろう。なぜならまた加害者となる親と一緒に過ごすと何されるかわからないと思えて恐ろしいからだ。

レイプ事件に関する実話を本にしたものがありそれを読んだことがあるが非常に恐ろしいと思う。親からの暴行というだけではなく恐怖による。4歳から17年間親から性的な暴行をされていたというものだ。読んでいて気持ちが悪くなることもあるので興味のある人は読んでみるといい。本の名前は囚われの少女ジェーン―ドアに閉ざされた17年の叫び 。

裁判官が言ったキーとなる考えは「この事件の根幹になるのは支配と恐怖」というものだ。

少女ジェーンには一般的な人が考えると抵抗できないわけない、そんなのおかしいと思うのが普通なのだけど、暴力で恐怖心を与え支配されていたジェーンには普通、抵抗できると思うえるシチュエーションでも恐れて成功せず、またジェーンは優しい子だったので暴力はしたくなく、いつかやめてくれる、分かってくれる、飽きてもうしなくなると希望ももっていたというのもある。これは親からの暴行事件に良く見られると思う状況だし、親だけじゃなくてカップルでも同じように起こることだと思う。

裁判も本人が最初から何が何でもしたいと思っていたわけではないというのも親から暴行されていた子にありがちだと思う内容で、そこには暴行されてもなおも親への情があり親を悪く思いたくないという感情に陥ってしまうのだ。しかしジェーンのケースは本当の父親ではないがそれでも小さい頃から父親としていられると父親としてジェーンは情をもっていたのだと思う。さらにこの裁判も無罪判決になりえる話だった、なぜなら証拠になるものは友達の証言、尋問される本人の発言がメインとなるので裁判官や陪審員が信用しなかったら無罪となりえるのだ。ジェーンが裁判をしようと思ったのもジェーンの旦那となる相手の子、エマを生んでからがジェーンの考えを変えることになる。娘エマにまで手をだそうとする父親リチャードに耐えられなくなり裁判をすることにしたのだ。裁判が何より決め手となったのは裁判官と陪審員がジェーンを信頼できるようなことがチラホラ起きたからだ。加害者の父親たちに育てられた弟は暴力的な性格になっており、弁護側の言葉に起こってフェンスを乗り越えて殴りかかろうとしたということだ。本では書いてないが恐らくこのほうなことが何度かあったのだと思う。このようなことが彼らに不利に働いたと書いている。これがなければ無罪となった可能性もあるのだ。なかなか身内の暴行の裁判は有罪となるのは難しいのかもしれない。しかし有罪でも懲役15年というもので短いと思えてくる。さらに判決が母親や弟から嫌がらせも受け、知らない人から電話がきて脅されるということが続く。被害者にとって険しい道が続くと思うと有罪を勝ち取っても落ち着けない日々が続くのはかわいそうだ。

そう考えると今回の日本の裁判で日本の司法が遅れているかどうかは判断がしづらいと思ったのだ。海外でも有罪をとるのが難しいと思えるからだ。たくさんの証言をしてくれる人を集めるや証拠になるものを集めないといけなくなる。

僕は家庭内の暴力というのは経験がないのでそのような人達がたくさんいることにショックだった。家庭内暴力は見えてないだけたくさんあると思うし、そういう家庭の子は性格がきつくなったり、すれたりする人もいるだろうから社会生活はちょっと辛くあたられることもあるのではないかと思う。人間関係とか難しかったり。

ちなみに支配と恐怖というのはまるでブラック企業に似ていると思った。暴力で社員を支配して恐怖でやめさせない、長時間働かせるという手段にそっくりだ。レイプは気の弱い優しい女の子が標的になりやすいのかもしれないが、ブラック企業も似ていると思えば男性も同じような支配と恐怖を与え続けられてる人もいるのだと思う。ボコボコに体を殴られ仕事を強要させられ、性的な暴行と性的ではないボッコボコにはあまり違いはないのではないかと思う。

それらをひっくるめてレイプというならブラック企業が多いのだからレイプ社会というのは極端だろうか?さらに韓国では日本よりブラック企業がひどいらしいが、レイプも多いという。ブラック企業の多さとレイプの関係性はなにかあるのかもしれない。

学校で不良だった子たちの家庭環境はやっぱりよくない人が多いと今思い返すと思うし、家庭環境が悪いと性格が攻撃的にもなりえるし反社会的な考え方にもなりえるのだ。

僕は日本がそんな社会だとは思いたくない。むしろそんな家庭ではなかったしそんな社会とは全く違うところで生活してきたので日本はいいところ、最高だとしか思ってなかった。しかし表に出てこないだけでたくさん人道的でないことをされている人が多いと思うと早く改善してもらいと思う。人道意識が低いというのはいろいろなところから見て取れる。差別が多い、差別と分かってない、労働環境が異常、自殺が多い、貧困者が多い。これらは人道意識と直接関係なくとも間接的にでも関係していると思う。家庭環境は学校よりも非常に重要なんじゃないかと思ってくる。

家庭環境を良くするにはどうすればいいのか?これはなかなか難しいが僕が思う、そんな改善策があったらすでに改善しているだろう。明確にどうすればいいのか説明している人はあまりいない。僕が思う解決策は家族だけのコミュニティーにしないことだと思う。家族というのは核家族のことで日本で核家族が多くなったことと不景気で貧困が増えたことは関係があると思うが、核家族だけだと親戚やおじいちゃんおばあちゃんと交流がない場合がある。親も誰かと交流がないと考え方を変えることもできないし、子供も親がいい人がどうか判断できる知識もなかなかもてないかもしれない。なので交流を持てる親戚や知り合いが多いほうがいいと思う。もしくは公的機関がそのような家庭には熱心に交流を持とうとしてもいいと思う。ただそのような悪い家庭の人達の親の友達も悪い人が多かったりするからやはり公的機関でも家庭に積極的に介入していく必要があるんじゃないかと思う。家庭の暴力が表にでてこないのも日常を監視しているソーシャルサービスも事務的でしっかり介入していかないことも要因だと思う。

家庭の問題は世界中である改善が難しいことだと思う。だから子供は地域も国も育てていくという意気込みで、問題がある家庭ならソーシャルサービスが積極的に絡んでいける社会になればいいなと思う。

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