フィリピン人がアメリカ人に傷つけられている!なんていうのは言いがかりにもほどがあるだろ、と思うかもしれない。しかしこれはフィリピン人の多くが働く仕事内容とアメリカ人の関係を見ると案外間違っていないと思えてくる。
あるフィリピン人の友達が教えてくれたことがあった。フィリピンでの多くの人はカスタマーセンターで働く人が多く顧客の多くが世界各国から電話が来て、その中にはアメリカ人もいる。その人は実際に複数のカスタマーセンターで働いたことがありその一つがオンラインで世界中に花を届ける会社のカスタマーセンターで働いていた人だった。
友達がいうには
「顧客で一番最悪なのはアメリカ人!」
その理由は態度がとにかく大きい人が多い、最初は怒っていて徐々に落ち着いてきて怒りも冷めたかと思うとひどいことを言ったことについて謝りもせず電話が終わる。仕事をしている身からすると罵倒されて心がひどく傷つくことが多い。
ということらしい。
電話の向こうにいる人だって人間なのにみんな平等なはずなのにお金を払っているからってとても偉そうな人が多くて表で見るアメリカ人と電話でかかってくるアメリカ人は大きく違っていてどっちが本当のアメリカ人なんだろう、アメリカ人はっていつも思っていたらしい。もしかしたらバイポーラ(双極性傷害)の人が多いのかもしれないと思ったらしい。双極性傷害とは気分が高揚したりうつになったりを繰り返したりするので突然怒ったり、突然怒りがなくなったりということ。
さらに英語をしゃべれるかどうかを聞いてきたり発音が悪いから人を変えろとかあまりにもひどすぎる。アメリカ人の性別関係なく電話で大声で怒る人が多いと、教えてくれた。
さらにオンラインでの支払い方法が分からないという電話がアメリカ人から来たとき、アメリカはテクノロジーが発達しているのにオンラインで支払う方法もしらない人がまだまだたくさんいる国なんだと驚いたらしい。
そしてなぜか人種差別主義者のような人がアメリカ人の電話では多い気がすると教えてくれた。
僕はこのことから考えると、双極性傷害のようなことはアメリカ人ではありえる話だと思った。なぜならいくつかの理由がある。一つはドラッグ文化があって学生のときからドラッグを使っていて高揚感と落ち込みに慣れてしまっている人が多いんじゃないかということ。怒ることって快感を伴うわけだから高揚感欲しさに怒るっていうことはありえると思う。そしてそれが癖になっている人はいるんじゃないかと思うこと。
二つ目が食べ物が甘すぎたりしょっぱすぎたりすること。これにより短気になりやすいんじゃないかと思うのだ。ドナルドトランプが怒りっぽいのはマクドナルドのバーガーを大好きで食べることがあるらしいのでそれも影響してるんじゃないかと思うし、僕もアメリカのスナックを食べたときあまりにも塩がついていて食べられなかったことがあった。
アメリカは差別が多い国だけど差別はいけないと分かっている国でもある。だけれども黒人差別はなくならず白人至上主義者が当たり前のようにいるのを見ると人種差別は根深くあるのがアメリカなんだと思えてくる。映画ブラインドスポッティングでは黒人差別について語っているけれど黒人差別だけなくカスタマーセンターを通してアジア人を差別する人が露骨にいることに、アジア人は黒人より簡単に差別されているんじゃないかと思えてくる。なぜなら黒人差別は大きな問題に何故かアジア人差別よりなりやすいから。
フィリピンは英語を小さい頃から学びできるだけアメリカナイズされるような教育をされてきているんだろうしアメリカ人を好きという人も多い。でもそれはお金を持っているからというのが大きいと思う。人の中身で言えば嫌なアメリカ人は多いけど嫌な日本人はほとんどいないと友達が教えてくれたところからも分かってくる。ちなみにアメリカ人の次に中国人の対応がひどいらしい。サービスがグローバルになるにつれてアメリカ人の差別が広がっているのに日本人からの差別は広がらずいい人が多いと思われることが多くなるのは日本人として非常にいいことだと感じた。だけど日本国内の働き方は最悪で外国人の扱いも悪いというのは残念な話でもある。
そんな友達はアメリカ人を対応することでアメリカ英語に慣れて怒られながらも複数のタスクをこなすことができるようになり成長できて嬉しいと言っている。その結果、今では昔よりストレスが少なく働けるようになったらしい。この友達は中流以下の家庭だったためアメリカ人からアメリカ英語を学ぶことが小さい頃からできなかったらしい。それでも働き先がないから仕方なくカスタマーセンターで働いているという感じだそうだ。
僕もアメリカにあるカスタマーサービスに電話したときアメリカ人だと思うんだけど対応がひどいことされたことがある。友達とは逆のパターンで顧客がひどいことされるパターン。突然電話を切られるとか何度もあったし電話しても出ない振りをしているんじゃないかというケースもあった。さらにアメリカではアメリカ人だけど移民も多いためインド系アメリカ人や中国系アメリカ人もいる。その人たちがカスタマーセンターに出たときの対応がひどいケースがあるんじゃないかと個人的に思う。まずセクセントが強すぎて言っている意味が本当にわからなくて何度も何度も聞こうとしたけど無理で疲れ果てて文句言ったら文句だけはしっかりわかって怒り出すし。文句言いたくないけどあまりにもひどいといいたくなる、5分もかからないことなのに30分とかたらいまわしにされたりとか最後に行き着いた人が話が通じない人だともう疲れる 笑
人種差別でなくて本当に話がお互いできないからゆっくりしゃべるか人を変えてもらうかしてほしいだけなのに怒るのはいいけどもっと融通がきけるような体制にしてほしいと思った。
カスタマーセンターに電話する人は何もアメリカ人だけが対応悪いわけではないとは僕は思っている。日本でも電話する人はなぜか対応がひどい顧客が多いということがコールセンターで働くことについて描いた漫画などで語られていると思う。
結局、目で見えない人に対して気持ちが大きくなりやすいというのがあるんだと思う。でもアメリカ人に怒る人が多いと感じたと友達がいうようにアメリカ人の精神的な問題はあるのだと思うけど。