長期留学すると日本好きになる

これは僕の経験と友達の経験から長期留学すると日本好きになるという結論を出した話である。

僕はすでにアメリカに6年ほど留学している。僕が海外に留学したいくつものある理由の一つに日本が嫌いだからというのがあった。僕のブログの最初あたりの記事には日本嫌いだったなと思うような記事があるように徐々に僕の気持ちが変わってきたのだ。

日本好きになるのはホームシックになるからでしょ?という話もあるが、僕はホームシックになったことはないし友達もない。
日本では日本語という同じ言葉を使えるから海外より大変じゃなくて好きになるんじゃないの?という人もいる、少しはそれもあるかもしれないが生活が日本より大変だから日本のことが好きになるというのは一番の理由ではない。そもそも海外の人と話すことも楽しいし異なる考えから刺激をもらうことは多い。

それでは何が理由で長期留学すると日本好きになるのか?旅行じゃダメなのか?
僕は海外旅行は長期留学する前に6カ国ぐらいそれぞれ1~2週間程度の旅行を期間をあけて行ったことがあるけどそんなに日本好きというわけでもなかった。でも長期留学するとゆっくりと日本好きに変わっていったと感じたのだ。

ちなみに日本好きになるから卒業後日本に戻って働きたいかというとそれは違う。労働環境に問題があるのを聞くので最後の選択として日本に戻るというのはあるけどまずは海外での労働を考えている。
日本に戻りたいわけでもないのに日本好きとはどういうことなのか?矛盾していないか?と思う人もいるかもしれない。でもそれは矛盾していない。海外にいるから日本好きになれると思うからこそ可能であれば海外で労働してたまに日本に戻るぐらいのほうが日本好きを保てるのではないかと思うのだ。

海外に行って日本好きになるというのは簡単にいうと日本の良さに気づけるからだと思う。
日本の良さにはいくつもあるけど僕が個人的に思うのは治安、料理、コンテンツ、価値観というのがある。
日本にいるとどうしても平和ボケをしてしまうんだと思うから日本の治安の良さに気づかない。旅行程度でもなかなか気づかない。治安の良さは人の価値観、考え、文化などから来ていると思えるので日本独特の考えや文化を好きになっていくのだ。
海外は危険なことが多く、アメリカでは銃乱射、盗難、詐欺が日本より多くて分断をうむような格差があるアメリカでは犯罪が増加してしまうのだと僕は思っている。日本では貧困は増加しているといってもアメリカほどではないと思うし、分断が生まれづらい仕組みが日本にはあるのでそれは素晴らしいと思うのだ。分断が生まれづらいとはみんなが教育を受けられる、主張より相手の気持ちを考えようとする教育、日本語という言語特性からくる共感におもきを置く考え方、長い伝統文化があり古いものでも大切にする考えがありそれは少なくともアメリカよりはあると思う。それがコンテンツにも反映されていて映画やアニメ、ゲームを見ると日本らしさが出ているのだ。
例えばアメリカのゲームはバイオレンスなものはたくさんあり映画も同じくバイオレンスなものは多い。映画でヒーローが絶対強いというアメリカらしい設定につまらなさをおぼえて物足りなさがあるのだ。ゲームのメタルギアソリッドは明らかに日本的であり日本からでないと生まれない平和を進めるゲームだと思うしアニメも日本独特のセンスで溢れている。それはアニメが見せる恋愛感、雰囲気などを見ると分かりやすく日本のセンスが出ているのは分かってくる。それから何が言えるかというと日本はアートのセンスが高い環境があるということである。西洋映画やゲームにそまり日本のゲームや映画を馬鹿にする人は多くいると思うけど日本のコンテンツは日本独特の魅力的な作品は多いと僕は思っている。

僕はアートを学ぶことが多いので西洋観と東洋観を勉強したり考えることがある。東洋の中でも日本は独特だしアメリカのクラスメイトと話していても日本の伝統的な絵などをかっこいいという人がちらほらいて、日本人の僕からすると普通に見える絵でもかっこよさがあったんだ気づかされるのだ。

そして僕が海外で生活していてなんでこんなことできない人がいるんだろう、なんで当たり前と思うことができないんだろう?って思うことがある。この当たり前は日本で教育があったから日本の文化を知っているから日本的な思想を持っているから海外の人とギャップを感じて、日本の教育や環境は問題もあるものの捨てたものではないなと思わされるのだ。

日本では日本嫌いの人はたくさんいると思うのだけど恐らく海外をあまり知らないか平和ボケをしているのだと僕は思っている。平和ボケになると内部から壊れて分断されていくというのは古代ローマから始まる様々な西洋の歴史が示している。お決まり文句で言えば歴史は繰り返すのだ。平和ボケを直し腐敗を排除するには歴史では戦争、革命、ペストなどで大量死など外部からの危険があり権力者が死に腐敗がなくなっていくということが繰り返されてきた。大震災の時には国民の気持ちが変わるように危険が外部からくると社会は良い方向に変わることはあるのだ。しかし戦争や人の死というのは望むべきことではない、でも戦争、人の死を考えさせられる方法があってそれは海外で長期的に住んでみることなのだ。日本よりも危険にさらされ日本よりも褒められることもあり日本と海外のギャップに常に考えさせられるのだ。僕が日本を良いと思うように中国人は留学すると中国嫌いが加速する人もいる。なぜなら中国は自由がなく食べ物も危険なものが多いので安心できない中国国内より中国外のほうを好きになる人は意外といると僕は思っている。少なくとも僕の中国人クラスメイトはそうだった。

料理を安心して食べられる日本、おいしくリーズナブルな価格で食べられる日本はすごいと思う。アメリカでは高いのにおいしくない、種類が少ない、味付けが合わない、甘すぎる、しょっぱすぎるとかあって食べるのが好きな僕は日本の料理の素晴らしさから日本好きにもなるのだ。アジア旅行に行っても満足できない食べ物が多く、僕だけでなくアメリカ人でもアメリカ料理よりアジア料理を選ぶ人もいて日本料理は健康的と思い食べる人もいるのだ。日本料理は健康面で明らかにアメリカの料理より良いと僕は思っている。その点から西洋社会の料理は本料理を含めるアジア料理がこれからも人気になっていくだろうと僕は思っている。そんなに日本料理は良かったんだと考えさせられ料理から日本の奥深さを感じて日本好きにもなるのだ。

けっして僕は日本がどこの国より素晴らしいという話でなく差別的な話ではない。日本にもたくさん問題はあるけどそれでも世界の人が羨ましがる治安、料理、コンテンツ、価値観というのがあるのだ。それに気づけないなんてもったいないと思う。

韓国を見るととても分断がありまとまらない国だし中国も自国民に嘘をついでばかりの国で競争がとてもあり苦しい社会だと思う。儒教のせいもあり強い上下関係からなかなか脱却できない韓国は日本と比べてもとても苦しい社会だと僕は思う。中国の自国民が中国の伝統を壊したり古い価値観を大切にしようとしない人もいてお金しか考えていない人は多いんじゃないかと思えてくる。こんな国に文化は発展なかなかしないと思うしアートに深みはないんじゃないかと思えてくる。アメリカも中国と同じく競争が強くあり格差が広がり犯罪も増加していて中国と韓国より良いと思しアメリカの適当さが良い面もあるけどそれが悪く感じることもあるのだ。アメリカは個人の考えが日本より重要で他人よりも自分という考えが前面にでてまとまることがなかなか出来ないことがクラスでもある。こんなにまとまれない人たちが世界にはいるんだと気づくのだ。自分のことしか考えていない人がこんなにたくさんいるんだ、お金のことしか考えていない人がものすごくいるんだ。

みんながそいう人ではないけど人としてという考えから考えてそれ違うんじゃない?って思うことを経験することが海外では多いのだ。この人としてという考えは日本独特で海外に押し付けるのはいけないと思う人ももしかしたらいるかもしれない。でもそれは違う。日本人の人としてというのいろんなところで海外で発揮していてそれが外国人の考えを変えることはあるのだ。たとえば人種差別はいけないという気持ちを当たり前に言ってもそれを当たり前にできない外国人は多い。でも当たり前として行動できる日本人はすごいのだ。もちろんには差別を差別を気づいていない人はたくさんいるけど人種差別はしてはいけないと思う人は誰しも思うことだと思う。意見をぶつけるだけでなく考えをすり合わせて協力していこうというのは日本らしいといってもいい。クラスでグループの宿題があったときなかなかまとまれなかった。でも僕がグループの宿題なんだから協力してやるべきで何もしてない人ができるだけいないようにするべきだと思う、というと賛成してくれた人のうち一人がたくさんやることを持っていてそれを分配したというのがあった。分配しないと宿題が終わらなかったと今でも思っている。それなのに誰も協力してやろうといわないのだ。自分は○○をする、という主張をしてそれだけ実行するけどなかなか全体を見ようとしないのだ。この自分だけじゃなくて周りのことも考えようというのは海外の人だって言われるとわかる人はいるので日本独特の考えではない。これを言えた僕は日本の教育はすごいなと思ったのだ。僕がすごいんじゃなくて多くの日本人なら同じことを考えたと思うのだ。

そして海外で生活していると日本好きな人と出会うことがある。そうすることで日本の気づけなかった良さを気づかされることになる。たまたま僕の周りに日本好きな外国人が多かったのもよかったのかもしれないけど、日本の文化をコンテンツ、サービスなど海外と比べてもすごいと思うしそのすごさは日本の価値観や思想があるからこそ保たれるものだと僕は思っている。

僕はアメリカの文化も好きなので日本の保守のようにとことん日本が素晴らしいと思うことは思わない。アメリカの風土は世界の左派と言ってもいいほど世界の流れを変えていくのがアメリカの風土と思想なのだ。しかし僕は日本の左派のように日本嫌いというわけでもない。左派右派と極端に分けることがナンセンスなんじゃないかと思う。
日本を好きになれなかったことにアメリカで母国のことを好きになれないことは悲しいことだと気づかされたことがあった。移民してきた人たちやその二世たちは彼らのルーツの国のことを嫌いと思っている人は意外といない。中国人には嫌いという人はいる。母国を嫌いと考えてしまうことはとても悲しいことだと思ったのだ。日系人二世に母国日本のことを嫌いな気持ちで話してしまったことにとても悲しいことだと今でも感じている。二世から日本の良さに気づかされる部分もあったのだ。
なんで僕は日本のことが嫌いだったんだろう、なんで海外の人は母国が好きなんだろう、そういう気持ちが日本のことを考えるキッカケになったと思う。
それに海外の人に日本のことを聞かれて答えられないことは恥ずかしいとまでは言わないけど仲良くなるキッカケができるのにチャンスを逃す残念なことだと思う。だから日本のことを勉強していると日本の良さにも気づけてくるというのも恐らく日本好きになる要素だろう。
身近の話題を増やすためだけでなく、なぜ日本好きの外国人が多いんだろうというのは考えさせられる部分だ。それらの答えの一つに日本の古くからある価値観が海外の人の気持ちを掴んでいるんだと分かってくる。

無宗教が多いといわれる日本なのに道徳をもってまとまれる日本はすごいと思うこと。
日本は愛国心を育てることをもっと重要視するべきだと僕は思う。愛国心というのは右翼とか思うかもしれない。でもそれは違う。愛国心を持たない国民は世界では希だと僕は思う。日本人の多くは嫌いとかいいながらも日本好きな部分もありながらも愛国心というと距離を置く人が多いのではと思う。極端な愛国心は文句を言う人に暴力的なことをしてしまうかもしれない。しかし冷静に考え事実から愛国心を考えることでアイデンティティを守り、世界オナカの日本人としての魅力を高め、正当な愛国心を育てることができるのではないか?と僕は思うのだ。

僕は愛を持っている人はとても強いと思っている。なんで日本で席をゆづれない人が多くいたり自分をもてない人がいたり自殺が多いのか?その一つの理由は愛をもつことが出来ないからだと僕は思う。自殺の多い韓国は一つの韓国というように愛をもってまとまれることが難しく上下関係から上が正しく下は間違っていることが多いと思うのでストレスと多く抱えている人は多いと思う。韓国の対立は自分のこと、自分側の立場の考えしか考えていないことから起こるんじゃないかと思うので周りのことを考える愛を持つということがとても重要だと思う。

宗教をやるべきという話ではないけど宗教を例にすると、キリスト教では元々強い愛のある宗教だと思う。神の教えてにより自分に危害があるかもしれなくても人を助けることが素晴らしいことだという考えがある。現代ではなかなか危害があるなら人のために行動できないけれども、僕も死ぬような危害があるなら行動できないけど、そのような愛を持っていた昔のキリスト教徒たちは原因不明で死にそうになっている人を助けてきたという歴史もある。仏教徒がなぜ焼身自殺をするのか。抗議のために命をささげるのは強い愛がなければできないと僕は思う。つまり愛とは強いものなのだ。抗議を命を張ってまですることではないと冷静に僕は思うんだけど愛を持つことは強いというのはわかると思う。

愛国心の問題は忠誠心により危険なことにつながるというものはあると思う。しかし勘違いしてはいけない。儒教のように上を尊敬し上のいうことは絶対というものではなく。感情もわかるけれども事実をもとに冷静に考えることが重要なのだ。そして愛国心とは愛着や感謝のようなものであり強い忠誠心とは違う。
しかし戦争のときは忠誠心がないとその国は負けてしまう例もあるし忠誠心から自滅しかねないのも正しいとは思う。それでも冷静な意見を跳ね除けてしまうような忠誠心ではなく冷静な意見を受け入れられるものがあれば愛国心とは良い作用をするのではないかと僕は思っている。僕はアメリカの忠誠心の塊のようなヒーロー映画は好きではない。偏りすぎていてそういう時代じゃないと僕は思っている。

長期留学すると日本好きになる人は多いと思うのでもし日本好きになったらもっと日本のことを勉強するともっと好きになると思うから勉強することをお勧めする。勉強しないと愛国心は思ったほど育たないと思うからだ。宗教だって学んで理解することで愛を強めるわけで勉強しないと日本のほうがただ治安、料理などがいいだけで好きという話だけになってしまう。外国人の日本好きの人のほうが日本のことを勉強していてそこからも学ばされるのは日本人として勉強不足だときどき思う。アートからコンテンツからも食べ物からもいろんなことから学べると思うから勉強すればするほど好きになると思う。

そういうことから僕は個人で勉強すること以外にもクラスメイトなどの周りから日本のことを勉強することが多くあって日本好きになっているのかなとも思う。

もし多くの人がたぶん3年以上海外で生活すると日本好きの人が増えるんじゃないかと思う。日本嫌いの人を日本好きにするのはなかなか難しいけど、海外で長期的に生活するだけに気持ちが変わるというのはなかなか面白いことだと思う。できないだろうけど将来は日本の国費でみんなが長期海外留学できればいいなぁと思ったり。考えてもらえばわかるけど日本が必要と思うものには国がお金を支援するのは当然のことで、日本好きにすることは日本は必要だと思うし、現状国内だけの生活では反日情報も多くなかなか日本好きにはなれないんじゃないかと思う。国内に何年いても日本好きになれないなら海外に行くほうが早い。僕の周りの長期留学していた友達で帰国した友達はほとんどが日本好きになっているのもなかなか面白い。

国内は不思議なくらい反日情報が多くて海外に目を通さないとわからないことは本当に多い。英語を読むだけでなく人と話してみること体験してみることが重要だと思う。

ちなみにアメリカ留学をして母国のことが好きになるのは日本人だけではない。
中国人留学生も同じような人はいる。アメリカでは中国人排除が加速しているため自由な国アメリカに来たのに自由を感じないし疎外感もあるし利便性は中国国内より悪いということで愛国心を高めて帰国する人だっている。アメリカの中国排除は良い部分もあるがアメリカにとっても良い中国人になる可能性がある人さえアメリカを嫌いになって帰国させてしまうのは大きな問題だ。

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