ランボーが罠と作って復讐する大人のホームアローン映画
まるでタワーディフェンスゲームのような感覚で次第に見ていたので普通に楽しく見ることができた。
海外評価hは高いが評価を低く思っている声が意外と多い気がする映画である。
僕はランボーの過去作を見ていないのでランボーを知っている人からすると想い出もあり好きな映画なんじゃないかと思う。
面白いことにランボー好きのアメリカ人は攻撃的な右翼が多いのか?と思えてくることがある。ランボーはアメリカを象徴する映画ではあるし筋肉ムキムキの男性が銃を使って愛のために戦うのは古典的なアメリカ人は大好きな気がする。
それにアメリカは戦争でPTSDになっている人はたくさんいるはずなのでランボーのPTSDにも共感するだろうし、ランボーの最初の作品「ランボ」英語名ファーストブラッドと今回のランボー:ラストブラッドをかさねて見ている人はファンにはいるだろう。
僕はランボーが大切な愛する人のために命をかけて戦う姿こそランボーの根幹なんだというメッセージがあるように思った。
内容自体はシンプルだしゲームみたいな内容に見えながらも悪は正義に負けるという強いアメリカらしいメッセージだ。
ただちょっと気になるのは、映画のメッセージは昔ながらの男と正義と道徳を愛する人なんだと思えてしまうことがある。それは髪を束ねてるマンバンというヘアースタイルの男性が殺されるということである。マンバンは昔ながらの感性から言えば男らしくはないので右派に偏ったり過ぎている人は嫌いなのは想像ができる。殺される相手はメキシコ犯罪組織だけど、サラッと見せているけど残虐な描写でストレートな怒りをびしびし感じる。
髪を束ねているヘアスタイルのギャング↓
ランボーの怒りは悪党であれば女性でも許さない。女性をエスコートするアメリカ社会であっても悪党はただじゃすまさない気迫があり、アメリカの極右は怖いなぁと思ったのだった。
女性が怖い思いをするのはホラー映画やサスペンスなどであるけど、ランボーで露骨に出てきたのは意外だった。まぁ愛する娘を売った悪い女だけどね。ランボーの愛娘のガブリエルのようないい子はいつも騙されてかわいそうだった。
ガブリエルの悪い友達↓
騙されてつれて来られた女性たち↓
ランボーラストブラッドとファーストブラッドには共通点があり、その一つがランボーは泣いていて、男らしい男性を好きなアメリカ右派の人達でも泣くランボーに共感しているのが興味深かった。
ランボーが「変えることができていない。ただそれを抑制し続けるだけだ」とガブリエルに伝えるランボーの戦争が終わったのに終わっていないかのように感じる後遺症に対して
ガブリエルは「私の世界はあなたの世界とはとても違うの」
という。
そんなランボーの気持ちを分からないけど大切な娘が殺されたらランボーは悲しいだろう。世界が違うと否定して、さらに家族に嘘をついてメキシコに自分を捨てたお父さんに会いに行くった結果殺されるのだから、「世界は違うじゃないよ・・・やっぱりまだ戦いは終わってないじゃないか」と思うんじゃないかと思って僕は悲しい。ランボーは思うだろうか?もっと強く忠告しておけば良かった、もっと気持ちに寄り添っていればこんなことにならなかったかもしれないと。たぶん思わないだろう。PTSDでランボーはランボーの世界にいるからだ。だから悲しいなぁと思うのだ。
おそらく大人の男だって悲しければ泣くのは普通だけど、ランボーの悲しみは戦争体験と重なり人を殺すリアルな箱庭療をし続けないと終わらないんだと思う。
最初の作品「ランボー」の泣いているシーン↓
今回の泣いているシーン。
ジョンおじいちゃんも挨拶だけどハグされると嬉しいに違いない。そんなかわいい娘が殺されたらタダじゃ済まないのだ! 笑
出典:IMDb
復讐でベトナム戦争の続き始めちゃうから!
ジョンおじさんすごいよ! 笑
この罠を作ってハメていくのはファーストブラッドでもあった共通点。
出典:IMDb
出典:IMDb
ファーストブラッドで罠に引っかかる警官
ただ強いランボーではなく取り囲まれて武器は取られてボコボコにされてしまうのは意外だった。年齢のせいなのか、メキシコに行ったランボーは元グリーンベレー兵士でもメキシコギャングの監視網からは逃れられなかった。死にそうになりながらも諦めないランボーの精神はすごい。僕の中のメキシコの印象がどんどん悪くなっていく。メキシコ怖い、メキシコ誘拐される、メキシコ行きたくない、みたいな 笑
左ほほにナイフで傷を入れられて倒れているシーンはランボーファーストブラッドの頬に傷を入れているのと共通している。
ランボーファーストブラッド
メキシコ人に監視されているランボー↓
ちょっと笑ったのがランボーが売春宿に潜入してガブリエルを助けに行ったとき、そこにいた男性たちをお客だと思う人も含めてめちゃくちゃにすること。相手の股間をぶん殴るのは股間攻撃とか男らしくない攻撃に見えて意外だった 笑
お客「ノー、ノー、ノ、うぎゃー」、ぐちゃって音が痛い。
お客もこんなところを利用するのは犯罪だろうけど武器もない相手をボコボコにしちゃうのは、やっぱりベトナム戦争の後遺症の設定だと攻撃方法を選んでなんていられないのだろうか。
ランボーファーストブラッドでもたまたまなのか警官の股間を攻撃
メキシコをあえて舞台に選んでいるところは政治的なメッセージがあるように思えてくるのは仕方が無いことだと思う。ベトナム戦争の後遺症の矛先がアメリカの問題の一つのメキシコに向けているのだろうか。ドナルド・トランプがメキシコとアメリカの境に壁を作ると言ったように映画でもメキシコなんて嫌いなんだ!といわんばかりにメキシコ人が殺されていく。アメリカの違法な人を増やしてきたアメリカの左派自由主義者がやれているようにも見えた。こういうことをハリウッドで出来たことはすごいんじゃないかと思う。ハリウッドはどちらかというと左派、自由主義が大好きだと思うからだ。
ハリウッドも変わりつつあるのだろか。
特に最後は心臓をえぐり出し手を高くして勝利を見せ付ける。政治的なメッセージがあるような作品なのにしかも残虐すぎるだから批判する人がいるのは不思議じゃない。
アメリカはいつでも武力解決しようとしそうだからアメリカらしいと言えばアメリカらしいのか。
そんな強い男が娘が消えたクラブの中に入ったときのことである。静かに犯人を見つめているシーンがなんか笑えた。音楽がガンガン鳴っていて静に手を前で組んでまるでお店のスタッフかボディガードのようである。ジャングルに溶け込む戦法のようにお店の中に溶け込んでいる。クラブハウスとランボーも意外な組み合わせに見えてこんな人いたら怪しいって笑えた 笑
犯人も何で気づかないのか 笑
ランボーファーストブラッドでもドロに隠れて景色に溶け込むランボー
ラストブラッドとファーストブラッドの景色も似ている
出典:IMDb
ファーストブラッド
ランボーラストブラッドはファーストブラッドを思い出させる作りになっていると思うのでファンは楽しめるに違いない。
その他に気になったのがランボーの朝食だ。
卵とベーコン、ホットケーキとポテトかな?おいしそうだけど、このメニューは日本人には飽きるんだよね。でもなんか食べたくなってきた 笑
ランボーの筋肉にしては少ない量な気がしてなんかかわいいし、フォークとナイフの持ち方もなんかかわいい 笑
似た朝食の写真↓
感動あり、残虐あり、かわいい、コメディ、ゲーム映画みたいになっている。おじいちゃんになってもランボーはみんなのアイドルなんだなー。
それにしてもガブリエル役のイヴェット モンレアルがかわいい!
出典:IMDb
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