【感想】ボーダーライン:ソマリア・ウォー

2.5

映画は実話を元に作られているらしく、2008年ソマリアでは海賊が多発する事件が起きた時期のことを映画にしている。
僕はソマリアについては全く知識がなくて映画を見ただけだとソマリアって危ない地域だなぁって単純に思った。主人公ジェイはソマリアでビクビクすることが多くソマリアに着くまでも悪夢に襲われる。

本やネットで調べるとソマリアとは無政府状態のようなあぶない地域であり銃撃戦、拷問処刑などありアフリカではソマリア人はテロリストと言われるほど嫌がられるらしい。それはアフリカのルワンダのジェノサイドがソマリアでも続いているよなうな話だ。

そんな地域にジェイは飛び込んだんだけど専門家でもない知識もないジェイに何ができるわけでもなく、しかもただジャーナリストになりたくて名声がほしくて、現地でレポーターと嘘をついて生活していたジェイはかなりめちゃくちゃな無鉄砲な人に映る。そもそも熱意じゃ正義感があったとしても一般の無知な人がソマリアで何かできるかというとかなり難しいと思う。

ソマリアに限らず貧困地域では先進諸国の人が行くとそれがぼんくらな学生であったとしてもリーダーとして思われることがあると思う。貧困地域の人達は先進国の人とも触れ合うことができずぼんくらであっても先進国から来た人に国を変える活路を見出そうとすることもあると思う。ジェイが遭遇する人やソマリア人はジェイにソマリアの現実を伝えるリーダーとし接していたのだと思う。

ジェイはソマリアの海賊の指導者Boyahに接触してインタービューしていてBoyahは

「彼らは海賊ではない、中国や韓国から来る違法な魚の乱獲から海を守りたい、中国、韓国などの違法な業者はお金を払わなければいけない。」

と言っていること。

ソマリアの海賊達は貧困から海賊になっていると考えるとソマリアにはお金が必要ということが見えてくるがジェイのようにお金のない人にそれを解決するのはかなり難しい。

日本ではすしざんまいの社長がソマリアの海賊にお金を作る手段を与えたことで海賊の数を減少させたという話を聞いたことがある人もあると思うが、それだけお金というのがソマリアを動かしてしまうんだと思う。お金があったら学生でも貧困国を動かしてしまうということだ。

さらにソマリアなどの貧困国の現状を知り何か解決するためにジェイが動けばいいものをジェイは重要人物には接触するもののあまり成果をだせない。

残念だったのは海賊でいることがすべて悪いわけではないギャングであることが絶対的な悪ではないソマリアの現状にもっとつっこんでもらいたかったがそのようなことはなく、ジェイはあまりソマリアで活躍できずにカナダに戻ることになる。ジェイがアメリカにもどってアメリカ政府にソマリアのことについて聞かれることなどを見ているとすごい偉業を成し遂げたようにジェイを見せているのは見てちょっと面白くなかった。

映画は尺があるのであまり詰め込めないのはわかるのと主人公ジェイがあまりソマリアのこと下調べしないで向かったと思う主人公の視点で書かれているので薄っぺらさがあるのだと思う。僕はジェイはすごい人にインタビューをしてジェイの名声を獲得したいとしか思えなかった。

ソマリアという貧困国を取り上げるのであればもっと突っ込んだ話がでてもいいと思う。

日本では犯罪者というのは非常に肩身の狭い思いをすると思うが、貧困国や先進諸国でも貧困がしっかり根強くあるところでは犯罪者も更生し活躍できる場所があると思う。例えばアメリカでは犯罪者でも更生することで社会で活躍できるようになるし有名人として活躍する人もいる。犯罪者だからといってのけ者にすることが貧困を加速して犯罪を加速させてしまうのではないかと思うし、若い犯罪者、ギャングが多い貧困国が成長するには悪い人も含めて社会を取り込んで変えていかないといけないと思う。貧困の深い問題より自分のことばっかり考えているジェイにちょっとガッカリしたのだ。

僕の友達に発展途上国の人と結婚した人はいるけど、教育をされてきたといっても教育は十分でないと思える適当ぶり、それでよく学校卒業できたねって思う考え方、お金も十分でなく口ではいいことをいうけど行動が伴っていない人だ。発展途上国の問題はお金だけじゃなくて精神面、教育面でも問題を抱えていると思う。お金が十分でない人が多い貧困国だから貧困国の人は先進国の生活、人に夢を持っている人がたくさんいると思うから、そういった側面も映画では見せて欲しかった。

ソマリアはまだこれから発展していっている段階だから先進国からすると荒れているように見えるけど先進国も昔は荒れていた側面があったはずである。例えば日本では昔ヤクザは社会え活躍する時代があったわけでお金ない貧困や教育を受けられない人を受け入れる側面があった。戦後まもないころは犯罪も多かっただろうし、社会のルールも今ほど守られるわけではなかっただろう。そういうのがあって大学闘争なども起こったんだと思う。発展している段階では争いのような混沌というのはあるものだと思う。映画はそのような側面に焦点をあてているわけではないので僕はちょっと物足りなかった。ソマリアの活発な動きを見せて欲しかった。それは今の日本に欠けていることと思うからこそ貧困国からも学べることがあるとこの映画にちょっと期待していたのだ。

映画は本と違ってつめられるものが限られるし目と音からも刺激を得て楽しむものだからそれらの展開が遅い手つまらなく感じて来るんだと思う。最後の曲は良いと思ったけど全体的に音楽で惹きつけるってほど気になるものはなかったしカメラの動きも面白みに欠ける。アクションものではないからしょうがないけど。

実写映像だけじゃなくアニメーションも使われている。

アニメーションは見るのがすきだからいいんだけどもうちょっと面白くできたんじゃないかと思う。ブラックユーモア入れてもよかったと思うし、もっと動き回って視聴者を惹きつけてもいいんじゃないかと思った。絵って実写と一緒に使う場合、絵は抽象的なメッセージで惹きつける力が実写より強くなると思うからもっと絵と構成に力を入れると面白くなるんじゃないかと勝手に思った。あまりお金をかけられなかったのかな?

映画のポスターが一例だけど海外版のスパイダーマン:ホームカミングかパイレーツカリビアンっぽくて映画の内容と合っていないんじゃないかと感じた。

日本のポスター↑

スパイダーマンとパイレーツカリビアンのポスター

スパイダーマンのポスターはダサくて有名になったのはクラシックなヒーローポスターが真剣な現代のヒーロー映画に合っていないからだと思うのと、パイレーツオブカリビアンはクラシックなものと笑いを取り入れているからこそこのダサさが有効だと思う。

ボーダーライン:ソマリア・ウォーのポスターは海外も日本のものはちょっとノンフィクションな映画では映画の内容とポスターのイメージが合っていないように感じる。映画はギャグじゃなくて真実に沿っているのだから古いような見た目の構成のポスターでもいいとは思うんだけど、ちょっと昔のヒーロー感でていてなんか違うなぁって思った。そう考えるとパイレーツオブカリビアンはしっかり考えてポスターを作っていたあらためてよく考えられた作品だと思わされた。
そもそも僕があんまりアメリカとか海外の映画のヒーロー感を前面に出しているポスターてギャグを除いて好きじゃないっていうのはあるかもしれないけど。

映画はヒーロー映画やホラー映画のような面白さはないが過去のソマリアの一面を知ることができたのはよかった。

ジェイ本人↓

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