【ネタバレ・感想】荒野にて 若いということそして生きることを考えさせられる映画

英語のタイトルがLean on Pete.

主人公は少年15歳のチャーリー。母親もおらじ父親に育てられていて、学校にも行っていないし父親の不倫相手も家に来ているという家庭環境。チャーリーとその父親とちらっと不倫相手が映っている。

この映画は最初全くおもしろい展開がなくて眠たくなりそうだった。でも途中から変化していく。馬のオーナーに手伝ってほしいと言われたことがキッカケで馬と関わることになる。
馬の名前はピート。右がオーナー。

チャーリーは食事のマナーも知らないまったく教養のないし友達もいない。そこで馬と触れ合うことで馬を友達のように思うようになる。

馬の手伝いをしてバイト代を稼ぎ稼ぎの少ない父親を助けようとする優しい子だけど父親は不倫相手の旦那に襲撃されてその結果し、しばらくして死んでしまう。
両親がいなくなり保護される対象になるのだが保護が嫌でいろんなところで逃げまくる。遠くに住んでいるはずのおばあちゃんが助けにきてくれると偽ったり、走って病院や警察から逃げる。

そこから馬の手伝いをして生活していこうとするが仲良くなった馬のピートが高年齢になったことで殺されることを知る。そして自分でピートを買いたいというがオーナーも怒ってさっさとピートをトラックにのせろ!と言われる。

そしてチャーリーは15歳だけど運転できるためオーナーの車にピートを乗せて殺される場所に連れて行こうとするが、目的を変更してピートを助けたい行動をしていく。それが簡単にいうと車泥棒、馬泥棒、ガソリンスタンドでの地図の泥棒、レストランでのただ食い、ガソリン泥棒、ホームレスへの仕返しで暴行、人の家に不法侵入など数々の犯罪を犯していく。

ダダ食いして逃げようとするが捕まる。しかしウェイトレスに少し事情を話すとそれをかわいそうとおもったウェイトレスがチャーリーを逃がすことにする。

ガソリンを盗むチャーリー。

車が故障して外をピートと歩く。とても暑そうだ。

しばらくして一軒やを見つけて一日だけお世話になるがみんなが寝ている間にこそこそ逃げてしまう。

そして馬の縄がちぎれてピートは逃げてしまい、ピートに止まるように何度もいっても聞かないピートは車に跳ねられてしまい死んでしまう。

そして警察が現れるが誰の馬か教えて欲しいと言われて警察が現場検証で離れている間にチャーリーは走って逃げてしまう。馬との友情が本当に合ったのだろうか?チャーリーの思い違いじゃなかったのか少し疑問だ。ピートは大人しく付いてきていたが暴れることもあり不満が貯まっていたのだろう。それに対してどうすることもできなかったチャーリーはピートを亡くしてしまう。

人の家に不法侵入して自分の服を洗ってしまう。

知り合った車で生活するホームレスのシルバーという人にかくまってもらうが、この人はお酒を飲むと性格が変わってしまう。

チャーリーはシルバーの彼女の知り合いから仕事をもらい一日仕事をしてバイト代を稼ぐが、車にもどるとお酒に酔って倒れているシルバーがいた。そして彼女に何か手伝おうかというが彼女はもしシルバーが起きたら(お酒が全然抜けてない状態で起きたらあぶないから)、チャーリーはここを離れたほうがいい。とチャーリーに簡単にアドバイスをするがチャーリーは気にせず車で寝てしまう。そして目が覚めるとシルバーがチャーリーにキレている。全く意味のわからないことでキレてチャーリーの稼いだバイト代を奪ってしまう。

外に放り出されるチャーリー、そして彼女のほうも出て行け!と叫ぶ。かわいそすぎるチャーリー。

とぼとぼ歩いてると捨てられている車を見つけその中から鉄パイプを見つけてシルバーにやり返しに行く。シルバーは頭から血が出て倒れてしまう。お金を取り返して逃げるチャーリー。

チャーリーはこのお金をつかってバスに乗りチャーリーのおばあちゃんがいると聞いている場所に向かう。そしておばあちゃんと合うことに成功する。

おばあちゃんは独りで住んでいてチャーリーを受け入れてくれた。やっと落ち着ける場所を見つけたチャーリー。子供ながらに犯罪したことで刑務所に入ってしまうかもと打ち明け、友達のピートを亡くしてしまったことを悲しんでいる。それに対してチャーリーは刑務所には行かないよと言うおばあちゃん。

だいたいの流れがこれで終わりだけど、120分見る内容としては疲れたけど共感もできた。
だけど、感動はするんだけど犯罪ばかりする姿を見ていてかわそうと思うと同時に現実にこんなことあったら犯罪者として捕まってしまうかもしれない。馬の持ち主も時間とともに分かるだろうし、誰が運転していたかもそこでバレるし、父親が死亡しまっているからその後処理もしなければいけなし父親の住んでいた家が賃貸なら賃料も発生するし、家にチャーリーの持ち物もあるだろうからいつか家にもどることになるだろうから捕まる可能性がある。チャーリーのやった数々の犯罪を感動話で終わらせるのはちょっと違う気がした。

この製作はイギリスで行われているからアメリカとは違う状況だろうけど、中学生がアメリカ横断をしようとした場合この映画のようにホームレスにもなりえるし、チャーリーのように運よく助けてくれる人がいなければ危なくなると思わされる作品にも見える。

教養がない人で家庭環境も悪ければこうなってしまうという反面教師のような見方ができる映画だった。日本でも家出した子が飲食店の寮のあるお店に拾われたり雇われたり、知らない人の家に泊めてもらえるようになったりして生活している人がいるとは思うが、それが悪いお店、悪い人の場合は抜けだすのが難しくなる子供も多いんじゃないかと貧困について考えさせられた。日本の場合はチャーリーのように車を盗んでガソリンも盗んでとかはやらないだろうけど貧困とは犯罪と密接なんだとあらためて思った。

若いチャーリーには人生がものすごく輝いてなんでも出来るように思っているのかもしれない。感情的に行動して犯罪さえも犯しながら生きていこうというするが、その結果チャーリーはホームレスになっている。ホームレスのシルバーにホームレスの少年だよって言われてチャーリーはホームレスなんかじゃないって言い返す。現実を受け入れたくない気持ちと現実がとても残酷だった。

世の中シングルマザーが貧困として取り上げられるがシングルファーザーも貧困に陥りやすいと思ったことと、世の中にはレールというのがありレールから出ることがかっこいいや良いように思う人もいるがレールの外れ方が悪いとすぐに貧困に陥るのだ。製作はイギリスだが僕はアメリカの自由の国アメリカという考え方と貧困の繋がりも考えさせられた。自由と聞くと夢のある話だが自由にはそれなりのルールがありお金もなければ自由になれないのが世の中なのだ。自由に生きるためのレールというのがあるのだ。それを身に着けるには教養やお金を稼ぐ能力が必要なのだ。アメリカの極端な教育格差と経済格差の無責任にも見える社会は貧困になるのも自由だと言っているように聞えてくる。貧困になるのは自由なんて考えられるのは背後にお金の支援していくる親がいる裕福な人の人ぐらいだろう。そんな人は自由を叫ぶヒッピーのような裕福な子供の遊びを堪能できるのだ。アメリカはお金主導、資本主義の自由国家なのだ。ちなみに貧困になることには権利はない。権利は法律が関わっているが貧困になることを法律では権利を与えない。そのためこの映画から見える表立って見えてこないシングルファーザーという貧困から思う社会制度の整った社会とは、見えない貧困も助けられる社会なのではないかとも考えさせられた。そして貧困に陥れようとする考えや環境を改善する支援があることなのではとも思った。
アメリカの極端な不平等な社会は自分は自分、他人の仕事は自分とは関係ないというとても自分本位の考え方も影響があるだろう。それが社会制度を整わせないし貧困になることも勝手でしょという考えが広がってしまう。

チャーリーは裕福ではないでも若いからこそ、世の中を知らないからこそ自由を叫ぶ力がありルールをやぶり犯罪さえ犯してしまった。若さゆえの残酷さでもあった。でも結局はおばあちゃんという経済的に支援してくれる人がいたからこそ貧困から脱出できたのだ。貧困の脱出には経済的に自立できるお金や支援が必要なのだ。
インターネットは若い人も意見が言えるツールだけど、あまりにも教養のない人が発言するとそれを信じてしまう若い人は多くなり貧困にも落ちやすいんじゃないかとチャーリーの感情的に行動していく姿を見ていて思う。日本でフリーってかっこいい、勉強なんてしなくていいって思う人は意外と多いと思うけど勉強はしたほうがいい。ただ受験勉強ってあんまり良いとは思わないが大学に行って新卒採用のレールにのるなら仕方がないのかもしれない。
でもそれしか手段がない人はある意味貧困なのかもしれないし、選択が少ないということはそれに集中できるからある意味で幸せなのかもしれない。でも受験が終わって大学で将来やりたいことがないって人も多いだろうし社会人でもやりたいことがないって人は多いだろうから結局、受験以外のやりたいことを早く見つけたほうが幸せなのではないかとも思った。

世の中残酷だと思わされた作品だから感動はするものの複雑な気持ちだった。しかし子供が貧困について勉強する教育材料にはいいと思った。主人公のチャーリーも15歳という若さであり、年齢の近い子供達は共感してしまうだろう。将来を考えさせるという点では良い作品だ。
子供の教育に良いと思う映画に以前、ネタバレであげた

魂のゆくえ

という映画がある。

日本では宗教感を話すことがタブーのようなところがあるのでちょっと日本では受け入れがたい映画かもしれないが世界では宗教観を理解することも当たり前だし世界的な考えを持とうと思うと宗教観からは逃れられない。その宗教と環境問題を取り上げて現代の宗教が直面している問題を描いたのがこの作品。アメリカでも神とはなんなのか、と問題にもなった作品。これを公開されていることをしらないクリスチャンに話せば間違いなく食いつく作品だろう。日本の子供達には難しいかもしれないけど考えさせられる作品なので勉強材料に使える。

日本ではクラスでディスカッションというのがあまりないかもしれないが、こういう作品こそある程度感想をまとめてディスカッションするべきだと思う。

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