「センコー!センコー!」
僕はアメリカのクラスで先生に質問するとき言っていたのが「センコー」だ。
ちょっと大げさな訳かもしれないが、日本語で訳すとセンコーにあたるかもしれない失礼なマナー違反だった。
アメリカの先生を呼ぶ時は、固い先生でない限りファーストネームだけで呼ばなければならない。teacherと呼ぶとかなり失礼だと僕はしばらくたってからから先生に教えられた。
どうりで周りの生徒は誰一人teacherと読んでなかったわけだ。
日本で先生と言うのはいたって普通だし、しかも海外で見るアニメナルトでは「センセイ!」とはっきり発音している。
なので僕は先生と言うのは間違いではなく、teacherの訳が先生なのだからteacherでいいものだと思っていた。
が、これはセンコーと読んでいるようなものらしい。
今となっては笑い話だが、いつもセンコー!センコー!と言っていたと思ったら、先生もよく我慢してくれてたなと思ってしまう。
そんな僕は英語は完璧ではないが、日本でいた時よりかなり成長していると実感する。
なぜ日本だと英語が出来ないのか?
僕の考えでは、英語を勉強しているだけで使おうという気がないのと、使う場所がないからだと思う。
さらに英語の先生も英語で授業しているわけではないし、グローバルで通じやすい英語を教えているわけでもない。
グローバルで通じる英語とは、完璧にしゃべる英語ではなく相手がわかる、意思の疎通が出来る英語ということだ。世界中で英語が第二言語の人はたくさんいる。その人たちだって英語は完璧ではないのだ。そんな人たちと話すにはグローバルで通じる英語なのだ。
例えば、語尾の「ドンチュー?」や「イズンツ イッツ?」など何を使えばいいか迷う人でも、「right?」を使えば相手には通じる。これが英語が苦手な人たちの中でも意思の疎通ができる方法である。
rightのRの発音が出来ないと通じないかもしれないが、言いたいことを、語尾に何をつければいいかと迷うことはないだろう。
アメリカなどのクラスにはいろんな国からの学生がいるので、どうすればその人たちと意思の疎通ができるのかが重要だ。完璧な英語でも実は意思の疎通ができなかったりする。つまりブロークリンイングリッシュが必要なのだ。そして国による、なまりの違いを理解しなければならない。
ブロークンイングリッシュを教える環境が日本の学校にはないので、英語は難しいと生徒は思ってしまうのかもしれない。
僕は日本語のほうが難しいとは思うから、ブロークインイングリッシュを積極的に勉強すれば日本人はしゃべれるようになると思う。さらに言葉でうまく説明できないなら、ジェスチャーや写真など説明を補うものをすぐに使えるようにしておけば問題ないだろう。日本人だって日本語で完璧に説明できないときは、ジェスチャーなどで補うだろう。
だから英検1級とかTOEICとかそのような勉強より、いろんな人との会話を重点的にする必要があるだろう。そうすれば国による英語のなまりの理解も進むし、文法や単語力は後から付いてくると僕は実感する。