たまたまクラスでクラスメイトがそれぞれテーマを決めてそれぞれのテーマについて話し合う授業があった。
クラスメイトにはブラジル人、韓国人2人、中国人4人、台湾人1人、フィリピン人1人、アメリカ人の先生、そして僕、日本人がいた。
テーマはAnimators work harder Than other workers in Japan.
僕の主張は
日本のTVシリーズの製作環境が過酷の労働環境の一つの原因というものと、
手描きを好む環境が多いというのが時間に追われる原因だと思うというものだった。
いろいろなニュースやデータを見せて過酷な労働環境を説明したあと、クラスメイトと先生は唖然としていた。
先生は「日本は労働法を守ってないの?アメリカも長時間労働する人は多いけど、違法な労働ではないよ。」というし、
中国人のアニメ好きのクラスメイトは「信じられない・・・」と驚いてたし、
ブラジル人の女の子は顔が変わってかわいそう・・・って表情してた。
韓国人は異常だ・・・って顔して僕に「日本人、死ぬな!」と言ってきた 笑。
僕はこの状況を打破するには、デジタルツールを手描きの環境に導入して作業を減らし、さらにTVシリーズの過酷さを緩和するには労働基準法を守ることを徹底させるか過酷なTVシリーズを依頼する会社の崩壊してかないと言った。
先生はその言い分ではアニメーターに日本ではなるなということですか?それがベストな解決策ですか?と聞いたきたので、
僕はベストではないですが、必要であればそれも必要です。例えば、ハリウッドではたくさんの映画プロダクションが数年前に倒産したり合併したりしています。ディズニーがピクサーを買ったように、ドリームワークスがコムキャストに買われたようにファイナンシャルプロブレムがある会社は合併、大量の労働者の解雇などするしか会社の存続、労働法を守った雇用環境はできません。それが出来ない場合は倒産です。倒産もせず労働基準法を守らず存続している日本のアニメ会社は間違った決断をしてると思います。
と答えた。
そして加えて、ブリザードエンターテイメントは過去にかなり過酷な労働環境だったと聞いています。しかし資金が潤い、現在では労働環境は改善され同業他社がうらやむ環境を作り上げていると思います。なので必要があれば最悪は倒産、合併するべきです。
と言った。
韓国人学生は「デジタルツールに年とったアニメーターは適応できるの?」
中国人学生は「デジタルツールを取り入れてもスケジュールが緩和されると言えるの?」
と応酬してきた。
僕は「会社が決断したデジタルツールを使うということに適応できなければ解雇されるべきです。第一に考えることは労働基準法を守るということです。そしてデジタルツールを取り入れてもアニメの需要が多くなれば仕事に追われる可能性はあります。でもそこでも労働法に沿うことを守れば、過酷なスケジュールを変える必要がでてきるし、アニメの製作スピードは遅くなるでしょう。しかし、労働基準法を無視してまでする必要はありません。もし労働基準法まで無視するほど要求が強ければ、それは打破しなければなりません。無理なスケジュールのTVシリーズを要求してくる会社の崩壊、もしくはそのような要求を受け付けない会社のビジネス環境を作り直す必要があるでしょう。例えばTVシリーズをやらなくなって収入が減った場合のために、資金のトラブルをさけるために、従業員の解雇をしたり、自社のオリジナルコンテンツを作るようにして自社で好きなように作るべきです。」
と答えた。
先生は「この問題はとても難しいですね。日本ではアニメーターがものすごく多いくて、過酷な労働環境でも働きたいという人が多いというのも、もしかしたら原因になっているかもしれないですね、アニメーター志望の人が僕はそんな安く働きたくないというのは駄目なのですか?」
と質問してきた。
僕は「たぶん現状では難しいと思います。アニメーション会社とアニメーター志望者労働環境が悪いのが当たり前と思っているのでなかなか変わらないと思います。しかしこのままでは日本でアニメーターになるなという結果になりかねないので、付け加えますが、今の現状を変えるのは法律を守れという一言ですが、今まで行ってきた慣習のようなことだと思うのでなかなか変えるのは難しいのでしょう。しかし、アニメーターは雇用されなくても働ける環境はあります。クラウドファンンディングで資金を集めてその資金から自分の給料、制作費にあて、自分達のペースでアニメを作ることも可能です。またユーチューブやvimeoなどからも収入をえることができると思います。これからの時代はコンテンツがものすごく重要になり、コンテンツを作れる人は雇用されなくても誰でも稼げる時代がきていると思います。違う働き方に挑戦するべきです。そして出来るなら海外就職も視野にしれたほうがいいでしょう。まだ世界ではどの仕事も雇用されて働く人が多いです。日本のアニメーターの過酷な環境は新しい働き方を提案できるチャンスだと思います。日本のアニメ市場は大きいです、雇用されなくても稼げるようになれば日本でアニメーターが海外からうらやましい存在になるでしょう。なのでアニメーターになるなではなくアニメーターは今の悪い状況を変えるチャンスです。アニメーターになって新しい働き方ができるように挑戦するべきです。」
と答えた。
そしてに先生は長時間労働と関連させて、日本の学生で塾などに通っている人は過酷な勉強時間に置かれていることを説明していた。先生は日本で学校外の塾のようなところで高校生に英語を教えていたらしいが、遅くまで勉強して変える学生の顔がものすごく疲れていて、先生は心の中で申し訳ないと思っていたらしい。
それを聞いていたブラジル人学生は「日本はすごい国だと思うけど、アニメーターだけじゃなくて過労死など有名だから、ブラジルでは考えられないし、先進諸国でもありえない」
と、とてもかわいそうそな、同情するような顔で言った。
そしてフィリピン人学生は「アニメ好きでみるけど、そんなに日本のアニメーターが過酷な状況で働いているなんて知らなかった・・・フィリピンだとありえない。労働環境が過酷すぎるならその仕事をすぐにやめると思う。」
と言った。
僕の議論は20分程度だったけど、みんな興味をもってくれて議論が白熱して面白かった。
日本ではプレミアムフライデーというのを導入したらしいが、僕はあまり効果がないと思う。
今の現状では別の日に仕事が増加したり、導入できる企業は資金的に余裕がある大企業しか無理なのではないかと思う。
それより、労働基準法を遵守させることを優先させる必要があり、それによって大量の解雇などは起こるかもしれない。しかし政府は労働環境の悪さを知っておりながらあまり行動にでていなかったことは政府の責任もあると思われる。政府は解雇される人を公務員など何かしらで雇用する受け皿になってもいいのでは?と僕は思う。例えば勝手な想像だけど、アニメーターでいれば、大量のアニメーターの解雇と同時に政府によりアニメーションプロダクションの設立、そして公務員アニメーターとしての雇用などだ。つまり国有アニメーションプロダクションだ。
世界で誇れるアニメーション会社がジブリしか海外ではあまり浸透してないのが残念なので、ここは日本のディズニーのような会社を政府設立のアニメーション会社から生まれると面白と思った。