ガラスの城の約束 ザ・グラス・キャッスル【ネタバレ】と感想 感動というより切ない映画

3.5

ガラスの城の子供達と言う本をベースに作られた映画
英語タイトルはThe Glass castle

話はネグレイドの家庭に育てられて過酷な子供生活をし親から脱出しお金を稼げるようになり成功した話。なんて最悪な親だ!と怒りを覚えることより子供にとって親は親という数々の良い思い出が親への愛情を感じ、めちゃくちゃダメ親だけど、親から逃げるほど嫌っていたときもあったけどやっぱり好きなんだと思えて切なくなるのだ。

ストーリー

主人公ジャネットはは証券アナリストと結婚することになっている。
しかしジャネットには隠したい家族のストーリーがある。

それは親は頭がおかしくて普通の人が聞くとドン引きする家族だということだ。
ジャネットととその兄弟達は親に虐待をされていたことも長い間気づかず成長する。

映画は子供時代と現代を何度も行き来する。
子供時代のジャネットがおなかがすいても親はなにもしてくれない。そして自分で料理をすることにし、火が服に移り病院に入院するほどの火傷をおう。

母親は売れないアーティスト、父親はアルコール中毒でありエンジニアで発明家というが全く発明をすることもしない親。

さらに様々な虐待が行われる。
家もまともな家ではなくトレーラーで生活したり

住まれていない借家に勝手に住みだしたり

親には虐待している意思はない。でも何度も子供を殺しかけることになる。
プールで水を怖がるジャネットを何度も投げて落とす。

そしてわが子を奪還するために子供に演じてもらい隙ができたときに父親がジャネットを奪還する。

しだいに主人公ジャネットは親が何もしてくれないことにきづき、家を出ることを兄弟で約束する。

そして父親に内緒で脱出しつつジャネットはニューヨークで新聞記者となる実話だ。

感想 レビュー

父親が頭がおかしいところがたくさんある。
ジャネットが入院した病院にワオーンと叫びなが家族と一緒に現れる

楽しそうな家族だけど、良く考えたら頭がおかしい。
頭に包帯を巻いている弟

そして父親は弟を息子に注目をあびるように演じさせ、その間にジャネットを奪還する。
子供を悪く洗脳するようなことをやりつづける父親は犯罪者スレスレだ。

そとには車が待機しておりスパイ映画さながらだ。笑

アメリカの福祉制度はあまりよくないのはわかるが、弱者をほったらかしにするとこんな家族も生まれてしまうんだなぁと反面教師として映画を見た。

父親の夢は砂漠にガラスの城を建てることだ。
この夢は一生叶わない。

捨てられた家には電気もガスも水もない。こんな生活をしていてよく生きてこれたと思う。
父親は何度も家族を殺しそうになる。妻を二階から落とそうとするシーン。

プールのオーナーも殺されそうになる

アルコール中毒を克服したくて子供達にもし酒が欲しいといって酒をもってくるな。
約束できるか?と約束する。
そしてアルコールを抜くために手を縛っている父親、アルコール中毒の発作が始まり酒をくれと叫ぶ

ジャネットはお酒は上げれないと答える。なぜなら父親が普通のときにもしお酒を求めてもくれるなと約束していたのだ。
しかし父親は悪魔のささやきのように酒がないと死んでしまう。殺したくないだろ?言い続ける。

出来ない、と何度も困惑しながら断るジャネット。

こんな社会性が欠如しまくって親だけど、いいところもある。

クリスマスにプレゼントをあげられないから星をあげるという、本当にもらえるわけじゃないけど気持ちはとても嬉しい。

アメとムチを使いまくり子供を洗脳していく父親はまさにブラック企業のような存在だ。
悪夢だ。

結婚相手を父親に合わせて、腕相撲をすることになり負けた父親は相手をなぐってしまう。


この時点でもう結婚なんてしたくなくなるよ 笑
こんな家庭の人達と付き合う殴るだけじゃなくて、家庭も子供もめちゃめちゃにされるんじゃないかと思ってしまう。

父親の母も性的な変態の持ち主、はっきりとは映画で語らないがたぶん父親は性的な虐待を受けたのではないかと思ってしまう。

昔の話なので今とは状況が違うがアメリカの福祉制度は昔も今も良くないと僕は思っている。

父親はアルコール中毒だし、母親は妄想が強い人。二人とも好きなことを突き進むというのはいいが親の責任はどこにいった?という感じ。1960年代に生まれたジャネットの家庭には1970年代ごろのヒッピーカルチャーも影響しさらに自由に生きることに力を入れるようになったと僕は思っている。しかしヒッピーの思想が影響しているだけでヒッピーではない。ヒッピーはドラッグもやるし自由に生きることが重要だ。でもジャネットの親はアル中と絵をずっと描いている母親、それに途中に仕事をしなくてはいけなくもなっている。ヒッピー文化が追い風になり家庭のネグレイドは進んだんじゃないのかと思ってしまう。
虐待のような数々の行為だからこそ愛なんてないように見えるがそこには家族愛が間違いなくあった。どんなに会ういたくないと言って死にかけている父親に最後には会いにいくジャネット、血が繋がっている家族だからこそどんなに悪い親でも親を思う心があるのだ。親にはあまり子供を思う気持ちはないでも彼らは病気なようなもので仕方がない。

たまたまネグレイドの家庭としてこの作品が有名になっているが世の中にはたくさんの育児放棄している家庭はあると思う。日本でも母親は病気、父親が病気、表に出てこないだけで子供に対して何もしない。特に日本ではアメリカより個人の自由がつきすすんでいないのもあって、たまたま親戚や近所の人が助けてくれていたり、学校に来るべきの児童が学校に来てないから先生が何度も家庭を訪問して問題ができるだけ起こらないようにはしていると思う。地域のコミュニティーは強い。

ジャネットのような家庭はアメリカの福祉制度の貧弱さとぶっ飛んだ個人主義の結果だと思う。
これを子供達はなんて強く成長したんだろう、素晴らしいということはできる。しかし、ジャネットにもし兄弟がいなければうまくいったかどうかわからない。相談できる友達もいない、兄弟もいない、学校に行く手段もわからない、そうなると生きるためにはもう犯罪しかないのではないかと思ってしまう。
学校教育が良くないから家庭で教育させるということはアメリカでもされているが、やはり子供や親のコミュニティを形成することも重要なので学校に行って友達ができるようなことはしないといけないんだろうなと思った。
特に日本では日本人としての感性は学校教育からの影響を強く受けているはずなので学校に行かなくとも学校に行くようなことを学べることは重要だと思った。アメリカでいろんな人がいて日本のように統一感はあまりない。それはいいことでもあるけど、極端すぎると良くないのだ。

しかし父親レックスにはリスペクトするべきところがある。それは子供好きだというこだ。日本では子供嫌いの人が多くなっている日本で子供が大好きレックスのように曲がった愛情だったとしても愛情をもって子供に接している人はどれだけ多いのだろうか?保育士の給料は安いと言われ、東京圏では保育園に通えない人が多くなり、保育園に通うコストも高く払うことも大きな負担になる家庭も恐らくなるのではないかと思う。日本の周りに合わせる、周りに迷惑をかけないという考えは恐らく戦後加速していると僕は思う。それ一例がリクルートスーツの時代ごとの変化だ。今のリクルートスーツは恐ろしいぐらいみんなが揃っていて周りに合わせることをみんなが重視していると感じる。これでは迷惑をかけることがあたりまえの赤ちゃんや子供自身とその家庭は非常に生活が苦しい気持ちになるんじゃないかと想像する。子育て放棄をしていなくとも両親が忙しく子供のめんどうをあまり見れる家庭ばかりでもないのではないだろうか?

しかし個人主義が進んでいるアメリカのいけないと思うところは自己責任ということがしっかりあり、自己責任を利用して改善できるところも改善せずそのままにしていまい貧困は加速していると思うこと。これは日本にもあてはまるが日本と違うところは、自己責任があるからこそ戦う人たちが多いこと。ストライキ、暴動なんてニュースでよくみるし勝ち取る意識が強い。日本でもし自己責任論が進むのであればアメリカから学べることはアメリカのように戦う環境になるか、もしくは自己責任論を抑えてできるだけ法改正をしてもっと人をサポートする体制を強化することなんじゃないかと思う。アメリカを見ていて自己責任の問題は貧困が加速しやすいと思うことである。

僕はこの家庭の親がくそやろうだ!と簡単に否定することはできない。父親は子供の頃から親からひどい仕打ちをうけただろうと思えるし、母親は精神的に問題を抱えていると思える。両親ともに心に傷をおってそれが子供の教育に大きな問題を起こしているように思う。このようなことは親の自己責任では解決しないので社会のサポートが非常に重要だろうと思う。社会の福祉制度の欠陥を見せられたと感じた。

でもこの映画が美化されて描かれているのはそれだけジャネットにとってダメ親でも大切な親で思い出したくない記憶があってもなつかしい思い出したい思い出も含んでいるからこそ美しく描かれているのだと思う。ネグレイドなんて美化してほしくない!そう考えるのは普通だと思うけどジャネットの気持ちを考えるとそれは単純な話ではないのだと思う。子供にとっては変えられない親でいい思い出も含むわけで。僕は複雑な気持ちで映画を見ていた。ネグレイドに怒りを覚えでもジャネットは親から逃げることをしてもそれでもやっぱり親のことが大好きだと思う。その結果ジャネットが成功しても親と関係が続くわけで。感動というより切なさやジャネットの家族への愛しい気持ちが僕の怒りを包みこむ。そしてジェネットの気持ちを尊重しようと思えば思うほど言葉がでてこなくなるのだ。

この映画を反面教師として学び、さらに良いところも学びたい。

ちなみに映画にあまり関係ないが病院食がまずそうに見える。ドクターとケンカしそうになる父親。

でも映画の最後にみんなで食事をするシーンは幸せそうだ。

そして映画の最後に出てくる実物のたくさんの写真が本当だったんだと思わせてくる。

派手なヒーロー映画ではないし、本の内容とは違うところが多いようだけど考えさせられる映画で見て損はない映画だと思う。

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