【感想】カーライル ニューヨークが恋したホテル 人がフレンドリーだなぁって思った作品

2.5

ザ・カーライル ア ローズウッド ホテルというすごいホテルのドキュメンタリーでどんなにすごいんだろうって思って見た映画。

有名人、お金持ちが泊まるホテルだからかさらに有名人やお金のある人が集まっているホテル。集まっている人がアーティスト、俳優や小説家やクリエイティブな人もいるためホテルの中のカフェでは面白いことが起きているらしく面白い場所なんだなーと思った。

でもこれアメリカっぽいと思った。有名人でも知らない人同士が集まって何か面白いことが起きるなんていうのは何が面白いことをしたい人が集まるわけで変わったことをしたり目立ちたがりやとかはやっぱり集まってくるんだと思う。アメリカ人で面白い人や変わった人だけじゃなくても人に声をかけたり知らない人同士ですぐ仲良くなる人って多くてこのノリについていけないと疲れるんじゃないかと思った。

従業員のフレンドリーさもアメリカっぽくて、それはアメリカ式のおもてなしの仕方であって静にしておきたい人には話しかけられて答えないと申し訳ないとおもってこっちが気を使ってしまいかねない。このホスピタリティは嫌いじゃないけど常に笑顔、常に声をかけてしかも日本より大きな声で言わないと伝わらないだろうからアメリカ式に慣れてそれが好きならいいホテルなんだろうなぁと感じた。従業員の笑顔とかお客との距離感が近くて日本ではあまり見ない対応だと思うからそのホスピタリティに温かさを感じるならいいのかもしれないけど。

お客の子供を楽しませる従業員↓

カーライルホテルの従業員だってどんな有名人が着たとか軽々しく話さないし自慢しないことを美徳としているのに映画を見るとカーライルホテルってすごいでしょ?って自慢しているように結局見えてホテルの価値を下げたか?とさえ思った。それに宿泊者の秘密を守るのは普通のことだと思うんだけどそれを売りにしないといけないぐらいアメリカでは口が軽い人が多いんだと改めて思った。アメリカってSNSが日本より進んでいると思うしすぐみんなでシェアして、自慢が多いインスタグラムが生まれたのもアメリカ。そしてアメリカでは詐欺メール詐欺電話も日本より多くて間違って出ちゃった場合だいたい相手は会いたがる。日本では会うなんてことないと思うのにアメリカのフレンドリーさが詐欺電話メールにも出ていると思う。そしてアメリカってどこまでいっても自信たっぷりで陽キャラが多いんだなーって思った。

ホスピタリティは各国それぞれのおもてなしの仕方があると思う。カーライルのようなアメリカ式のおもてなし、日本のようなおもてなし、中国、シンガポールのようなアメリカほどではない日本ほどでもない中間のおもてなし。これらは各国の飛行機に乗ってもわかってくる。世界で特に喜ばれているおもてなしはどこか?僕は日本だと思う。これは好みの問題だろうけど日本のおもてなしを好む外国人もいるしアメリカ式に疲れる人もいる。僕は飛行機のファーストクラスなんて乗ってこないけどカーライルホテルの一流のホスピタリティと日本の飛行機のファーストクラスだとファーストクラスのほうがいいんじゃないかと思うんだけどどうだろう。なんでそう思うかっていうとアメリカの飛行機を乗っていると楽しく従業員は声をかけてくるしけっこうなんでも話してくる。サービスはやっぱりテキトウでサービスよりもフレンドリーさを使ったアメリカのホスピタリティを重要視されているんだと思う。ジョーク言われても気づかいでちょくちょく声かけられてもそれらにいちいち相手に伝わるように大きな笑顔で返して簡単な感想述べてっていうのは僕はこれは好きじゃないからカーライルより日本の飛行機のようなおもてなしのほうが落ち着くんじゃないかなーって思ったということだ。もちろんアメリカの飛行機のおもてなしとアメリカの一流カーライルのおもてなしは違うだろうけど、映画を見ている限りはアメリカっぽいと感じたのだ。

なので日本のホテルのホスピタリティはアメリカを真似なくていいと僕は思うしそれがその国の良さだと思う。日本のアイデンティティがあって日本の思想が詰まっているからこそいいんだと思う。それって従業員に幅広い知識や思想、美意識があってこそ一流になるんだと思う。相手の気持ちを考えられなければ相手を不快にさせてしまうけど、相手のことしるには国ごとによる思想、考え方美意識、知識を知っていて対応できることが相手を不快にさせない。カーライルホテルの従業員はアメリカの思想、美意識を徹底しているように見えて、例えば必ず笑顔、どんな人にもフレンドリー、自信を持って対応、客と対等でありながらも相手を不快にさせないコミュニケーションというアメリカ生活で必要なことを徹底している。これができないのがアジア人に多くて西洋のフレンドリーさに慣れない人が最初は多いと思う。僕もアメリカに来たときは慣れなかったし、特に中国人は露骨に態度に出るからアメリカで言えばマナーが悪いとなる。それは良い接客は知識がないとできないということが言えて、教育が必要なんだといえるのだ。誰しもがその国にあったマナーや思想を徹底できるわけではないのだから訓練と徹底した教育により一流になっているのだと思えてくる。

いくらカーライルホテルのおもてなしが素晴らしいと言ってもとても拝金主義的なところが見えて、ホテルの中でも特別な有名人、お金のある人にはさらに丁寧に対応する。それは素晴らしいのだけど人によって対応を変えるという露骨なメッセージがありおもてなしの精神としてはいかがなものかと感じる。しかしそれはアメリカなので変な話ではない。でもそういった対応をしてもらったウィリアム王子達は心の奥底でいい気持ちをしたのだろうか?とも思った。まぁアメリカ式が好きなら満足したのだと思うけど。

実は映画だけを見るとカーライルホテルはもの100万円越えるなんてすごく高くて泊まれないと思う人が多いのかもしれないけど、ホテルのホームページを見ると7万円とか一人であるのだ。無理すれば泊まれてしまう人はたくさんいる金額も設定されている。なのでもし本当に泊まりたいなら泊まりにいくのは有りだ。食事も見た感じはおいしそうだし、アメリカのバーガーやピザなんていうのとは違う高いものを食べたい!って思うなら行ってみる価値ありだ。もし日本のホテルで働いているなら無理してでも泊まってみる価値はあるだろう。

また歴史があり伝統を守るため流行に乗らないというのは素晴らしいしロマンティックだと思う。だけど、一流で伝統的であるカーライルホテルはやっぱりどこか近代的でモダンアートのような装飾がある。本当の意味でアメリカには誇れる伝統がないまだまだ歴史の浅い国なんだなと思った。なぜ一流ホテルより日本の古い家に泊まってみたいという外人がいるのか、それは古さがロマンティックであり近代にない良さがあるからだと思う。超一流と言われるカーライルでも日本のこの伝統にはかなわないはずである。日本の良さを改めて見つめなおすこともできアメリカのトップ層は近代の良さしか知らない人が多いのかなー?と疑問に思ったりもした。知らないから日本の伝統的な寿司という異文化が流行り勝手にそれをオシャレにしちゃっているアメリカのセレブリティ達が多いのかもしれないのかもだけど。

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