「あの頃は良かった」という勘違い

高校時代は良かった、中学時代は良かった、最近の映画も70、80年代は良かったと「あの頃は良かった」と言っている人はたくさんいる。
いつも思うことだけど、それは美化されすぎていないか?ということである。
バブルの頃は華々しくてよかったと言っても華々しく見えていたのは実は一部の人だけで不幸を感じている人もたくさんいたんじゃないかと思ったりもする。なぜなら今はインターネット、SNSが発達しちゃっているから世の中の不幸が表に出てきやすいのを見ると昔は良かったというのは不幸が表に出てきづらく自分のいいところだけしか見ていない覚えていないだけじゃないのか?と思えてしまう。

80年代からバブルは自分の未来を期待できたから?
景気が今より良かったから?
ワクワク今より出来たから?
就活は簡単だったし将来不安もなかったから?
お金に関するうわついた話がたくさんあったから?

色んな理由はあるだろうけどあの頃は良かったにはたくさんの勘違いが含まれていると思う。

例えば、あの頃を良かったと大学を卒業した後に言ったクラスメイトが言うのを聞いてバカかと思ってしまう。いつもゲームばかりしていて真面目に宿題もせず、たまになんでか笑っている友人?だったけど、そいつがやっていたことは笑ってしまうと馬鹿にしてしまうようなことでも気にせず笑って小バカにしたり、どうでもいいようなことで笑ったり怒ったりしていただけだと思う。大人になると気にすることが多くなってつまらなくなるというのはわかる。
ただ何も気にせず遊んで自由に出来たことが楽しかったけど今は全く楽しくないから昔は良かったといいたいのもわかる。
箸が転がっただけで笑ってしまうようなくだらない、どうでもいいことでも笑えてしまう年齢があるように昔はどうでもいいことさえも楽しめるぐらいの感性はあったんだと思う。
知り合いのとこの小さい子供が「ち○ぽ」というだけで大笑いしているのを見て子供って下ネタ大好きだなぁーって思い、あまりにも笑うから僕も「ち○ぽ」って何度もいってあげると笑い転げるから、彼の将来は「ち○ぽ」「う○こ」というのがあの頃は良かった思い出になることだろう。

あの頃は良かったって意外とどうでもいいことやそのときの感性に影響を受けていると思うから昔は良かったというのは美化されすぎているケースは多いと思う。

他にも、今は将来が不安と言っても、バブルの頃は将来不安を感じない人たちが想像もしなかったバブルがはじけて超不景気になって不安だらけになるわけだし、お金に関することもバブル後の絶望はたぶんやばかったんじゃないかと想像すると、バブルが良かったというのも全面的に賛同できるわけではない。未来を不安に思うか思わないかはその人がどう未来を考えているかだし、嘘でもバブルみたいに未来は明るいって思えば明るいわけだし、いい加減自分で自分を苦しませるのはやめたほうがいい。

何も考えない馬鹿すぎるぐらいが明るいほうが幸せかもしれないけど、なかなかそうはなれないのもわかる。でも例えば、コロナ前は良かったと言っても元に戻る様子もないから前は良かったと言っていても何にも変わらないし楽しくないんじゃないかなって思う。コロナ時代にはコロナ時代に合った楽しみ方を見つけるしかない。

もちろん昔は良かったという気持ちはわかる。インターネットは自由な世界なはずだったのに今ではインターネットによってみんな答えあわせをしたみたいに同じような意見が出てくるし、SNSで自殺する人もたくさん出てきている。昔は良かったと言っていてもインターネットは変わらないわけだから自分の考えと行動を変えるしかないのである。

僕は昔は良かったと言いたくはない。大人になって考えが変わったのなら変わったなりに今も楽しく生きたらいいじゃないかと思う。毎日面白くないと思いながら生きるより楽しく生きたほうが絶対にいいし、今の生活がつまらないならなんでつまらないか考えて改善したほうがいい。成長したらそのときの成長にあった楽しみ方があるはずなのである。
例えば、体は小学生ほど柔らかくなくなり新陳代謝も変化してくる。お年寄りの人がリタイアして第二の人生を楽しもうとしても昔ほど体が動かず海外旅行も思ったより行けなかったりするようにそのときの体調や年齢に合わせた楽しみ方を模索しないと楽しめないのである。この時点で昔のように同じにはならないのである。

子供のときは感性が強くてくだらないなんでもないことだろうとなんでも楽しめて笑えたと考えると、受身だったとしても笑えるし楽しめるたんじゃないかと思う。それだと成長して大人になると感性も変わるのだから受身だと笑えないことが多くなるんじゃないかと思う。大人になると必然と自分を変えないと「あの頃は良かった」になっちゃうんじゃないかなー。

昔、楽しんだゲームやアニメも今見るとクソゲーだったりしてあまり面白くなかったりするのは昔は知識や経験が少なくなんでも楽しめたからだろうし、昔のゲームやアニメは面白かったと言っても実は面白くないものだったというのはある話だと思う。それは昔が良かったじゃなくて自分が成長とともに変化しちゃったから面白みを感じなくなったんだ。なので新しい面白みを発見するか好きだったことを仕事に無理にでもするか生活に組み込んでいかないと楽しめる余裕も気持ちもなくなっちゃうんじゃないかと思う。

どこかの記事で毎日が面白くないと思っている人が7割いるというのがあったけど、自分で積極的に楽しいことを見つけたりしていかないと「あの頃は面白かったなー」とたいしたことでないことでも良かったと思うようになっちゃう。良く言えばバカじゃなくなるアホじゃなくなる、世間の空気を読めだして一人前の大人になれていると言えるかもしれないけど、その一人前は日本における一人前だと思うので各国一人前の定義は違う。例えばアメリカでは大人になってもバカなことをしている人はたくさんいるしおじいちゃんおばあちゃんなのに明るすぎるちょっとバカなことが大好きな人もいるし、ようは楽しもうとしている人はたくさんいるということだ。

あの頃は良かったじゃなくて今楽しめよということなんだよ。今楽しくないことばっかりだったら何かが自分に合っていないし、何かが違うんだよ。

いつまでも昔と同じようにして「良かったあの頃」のようにしているだけでは楽しくなれないし「昔は良かった」意外と勘違いなんじゃないかんと思う。

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