【がっつりネタバレ】アガサ・クリスティ ねじれた家 犯人は・・・

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最後、僕が思ったことは「うわ、やめて!やめてーーー!!あぁぁぁ、あんまりだぁぁぁ!」だった。

英語のタイトルCrooked Houseの映画。日本のタイトルの「ねじれた家」はけっして家そのものがねじれているわけではない。また原題のCrooked Houseでもねじれている家の意味だから家そのものが曲がっているという意味にもとらえられるけどそういう意味じゃない。家族がねじれているのだ!

映画を見る前に犯人を知りたくない人は注意!

お金持ちの家の老人が毒殺されてその家にいたねじれまくっている家族の誰が殺したのかを追いかけていく映画。アメリカではずっと前に放映が終了しているので知っている人はたくさんいると思うが一応ネタバレ。ちなみに英語発音はアメリカ発音じゃないので聞き取るのに苦労した。アメリカ英語の勉強でみる材料には適さないけど発音はイギリスになるのかな?イギリス英語なら勉強にもなるかも。

登場人物にソフィアという女性がその彼氏のチャールズという探偵としてソフィアに雇われた人物が主に話によく登場してくる。

チャールズ

ソフィア
みんな犯人じゃないかと思うことが何度もありさらにソフィアが犯人なのではと何度も思ったが、実は違った。

血縁のない後妻のブレンダと子供の家庭教師ローレン・ブラウンという家庭教師が後に二人が捕まる。ちなみにこの新聞によるとこの新聞の発行された時期は1957年10月29日木曜日だ。

しかし謎はまだ解決していない。

チャールズが部屋にきたときにお年寄りのエディスがなにか本を隠そうとする。

その後しばらくして家政婦が殺されるという事件が発生する。

そのあとチャールズはソフィアの妹12歳のジョセフィンを呼んで強い口調で誰がやったかしっているだろ?と聞く。ジョセフィンは探偵のように頭がいい。

そのときおばあちゃんのエディスがあらわれて二人の間に入りチャールズの話を止めてしまいジョセフィンを車に乗せて出かけてしまう。


エディスは死が近いことを医者から告げられている。そんな体にむちうってジョセフィンとどこかにでけようというのだ。入り口には警察が包囲しており誰も出られないようになっている。しかしエディスは警部をうまくまるめこみ出て行くことに成功する。

子供のジョセフィンが自分の日記帳が見当たらないことをエディスに告げる。実は日記はエディスによって消されようとしていたのだ。

その日記と毒薬をエディスがよくいた場所で見つけるチャールズ、そして二人を追いかけるチャールズとソフィア。

そして話は急展開する。
チャールズはジョセフィンの日記をソフィア見せ、ソフィアは殺したのがジョセフィンだと知る。犯人はジョセフィンだったのだ!

毒薬を準備するジョセフィン

エディスはジョセフィンが殺したことをジョセフィンの日記を読んでしっていたのだ。そしてチャールズが部屋にきたときに日記を知られないように隠したのだ。
すべの殺人と事件はジョセフィンが仕組んだことだったのだ。

追いかけるチャールズ達↓

舗装されていない道にいきなり曲がるエディスそしてジョセフィンに近道だよと伝える。
しかし、そこは崖になっている場所なのだ。

崖に向かって走り続け、涙を浮かべているように見えるエディス。まるで死を覚悟しているかのようだ。まさか・・・そうまさかなのだ。僕はこのとき嫌な予感がした。

ジョセフィンがやめて!と叫んでもやめないエディス

僕の心の声「やめてあげて!ジョセフィンはまだ子供ーーーー!」

ソフィアと同じく僕も叫びそうになった。

僕の心の声「やめてーーー!あんまりだよぉぅぅぅぅ!ジョセフィン・・・・うぅぅ」

無理心中はあまりにもかわいそうに見える。12歳の子供の犯行としても更生の余地はあったのではないかと思ってしまう、しかし犯人のジョセフィンはこのまま事件が謎のまま進めばエディスとソフィア以外すべての人を殺していたかもしれない。ジョセフィンはねじれた家族が嫌いなのだ。でも何度ソフィアが犯人なんじゃないかと疑っていたのにソフィアは犯人ではなかったことが嬉しい。ソフィアはいい人だった。誰か分からない考えをかき乱された面白い作品だ。上の画像の車の損傷からして、大きな爆発もあったことと車内は高温になり二人は生きていないだろう。真っ黒こげか爆発により体の損傷が激しく生きてはいられないはずだ。

映画としてはストーリー以外でも面白かったのがカメラの撮影の仕方だ。まるでミニチュアを見ているかのような撮影をしているときがあった。

木の上にある家とかもも現実にはあまり見ないので面白かった。ゲゲゲの鬼太郎かと思った。

建物の中のいろいろなものはゴージャスで見ていて楽しいので見ごたえがあった。床の模様、ソファー、壁、絵画、ライトなどすべて見ていて面白かった。昔の建物だけど今でも通用するセンスがある。

あと車がとても綺麗で本当にこの時代ってこんなに綺麗な車が走っているものなのかちょっと疑問に思った。なぜなら海外で走っている車ってほとんどが綺麗じゃない車が多い。この映画のいろんなものが綺麗過ぎる。

この車の名前はブリストル405もしくは406らしい。僕は車に詳しくないけど高級車のようだ。

出典:Wikipedia

女優も男優もみんな完璧な演技だったと思う。演技は見ていて気持ちが吸い込まれてしまった。数々の装飾品も綺麗だし見て損することないと思う作品。見るとアガサ・クリスティーのファンになること間違いない!なぜなら僕はファンになっちゃったから 笑

ただ、古くからのアガサ・クリスティーのファンの中には本に沿った内容になってないとかそのためかストーリーは本より面白くなっていないという人もいる。原作と映画では時代設定も違うみたいだし。まぁ本を映画にすると映画の長さに合うようにしないといけないから省かなければいけないことはたくさん出てくるだろうから本に完璧に沿えてないのはしょうがないと思う。どんな映画も原作から多少ずれる。このダークな雰囲気のストーリーも僕は好きだし、ダークな音楽もいい。展開がゆっくりなのでそれを楽しめないときついかも。ゆっくりなエンディングでも見ているだけで面白いと感じたけどなぁ。エンディングが悲しくて最悪だ!という人だっているけど僕は悲しいエンディングだったけそれがまたいい!と僕は思った。

あともし可能ならまたこの映画のリメイクとかを見てみたい。監督によって作られる雰囲気は大きく変わるから、綺麗過ぎない、原作に近いアガサ・クリスティーねじれた家も見てみたい。

ソフィアが綺麗だったのでソフィアの写真をいくつかアップする。

毒薬があった部屋↓

ダンスをするチャールズとソフィア。このあとソフィアがアクロバットなダンスをする。意外と筋肉があることに驚いた。

おなかが出ているソフィア↓。ちなみに馬はもちろんレンタルでThe Devil’s Horsemenという会社からレンタルされている。馬がレンタルできる会社って世界にはあるんだね。やぱり馬も映画用に選ばれた馬じゃないといけないんだぁ。最初CGかなぁって思ったけど本物だった。乗馬の練習大変だっただろうなぁ。

書類を燃やすソフィア、この時点では僕はソフィアが怪しいと疑っていた。でも犯人はソフィアではなかった!やられた 笑 ↓

でもこのWikipediaによると10億円制作費にかかっているっぽいが世界での興行収入は2億から3億円っぽいから赤字なのではないだろうか?ただイギリスの興行収入が見つからなかったのでもしかしたらイギリスの分をいれると黒字な映画なのかもしれない。海外の収益もスペインを除いて全体的に低いので良い作品なのに残念。
出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Crooked_House_(film)
出典:https://www.imdb.com/title/tt1869347/

アガサクリスティの作品は世界中にものすごく売れた本らしいけど古い本だし現代の感覚では合わないところがあるのかもしれない。過去の人気作品を映画化して人気になるケースとしてジブリのアニメやアメリカのアニメ映画があるけど、それは今の人気の見た目に変えたり、ストーリーも必要であれば大きく変えたりして人気になっていると思うけど、アガサ・クリスティーねじれた家では昔の雰囲気に拘っているのでそこがちょっと現代の感覚にあわなかったのかもしれない。古いファンは死んでいる人も多いと思うし。なので見た人の中には眠いとかつまらないって思った人はいたと思う。僕はストーリーも好きだったけど迫真の演技とソフィアを見ていて楽しかったけど。

10億円かけたといわれると確かに備品は綺麗だなぁというのは納得。お金をかけているだけあって他の映画より装飾品、服、いろんなものが綺麗で高級感を漂わせている。ヒーロー者にはない色使い、雰囲気、装飾を見ているだけでも楽しかった。でも人気のマーベルとかのヒーロー物には売り上げが負けてしまうのかと思うと良い作品と思うだけに残念。映画の制作費ってどんどん上がっているっぽいけどそんなにコストかける必要あるか?っていつも思う。赤字だったら意味ないのに。まぁヒーローものが好きな人だったらあまり面白いとは思わないだろうから眠くなるかもね。でもこのソフィア役のステファニー・マティーニを見るだけでも価値あると思うけど。

他に映画のミスや変なところについて書いた記事↓
アガサクリスティーねじれた家の映画のミスやおかしなところ

あとサスペンス、ドラマなどを面白いと思う人は下の映画もかもしれない↓

【ネタバレ】The Vanishing ザ・バニシング 消失

宗教関連の映画だけどネタバレ】魂のゆくえ
もいいかもしれない。宗教を通して世界で考えられていること、考え方、問題など知るには面白い映画だ。ちょっと難しいけど。学生なら見て授業で感想文といった教材にも成りえる作品だ。

そしてソフィア役のステファニー・マティーニさんについての記事

出典:https://www.imdb.com/name/nm7607873/mediaindex

ステファニー・マティーニの魅力

舞台となっているお屋敷

外観で使われた屋敷の名前はミンリーマナーで映画で使われることが多々あるようだ。

住所:Minley Manor, Minley Road, Blackwater, Hampshire, GU17 9JT

内部はヒューエンデン・マナー(Hughenden Manor)

住所:Hughenden Manor, High Wycombe HP14 4LA イギリス

他にもたくさんこのお屋敷で撮影されている。ジョセフィンのベッドルームとか。

ウェスト・ワイクーム公園(West Wycombe Park)

内部のエントランスはティンツフィールド(Tyntesfield)

住所:Wraxall, Bristol BS48 1NX

映画の雰囲気を味わいにイギリスに行ってみるのも面白いかもしれない!いつかは行ってみたい!イギリスの古い雰囲気ってとってもいい!イギリスの古い家がいいと思う人も多いのと同じで日本の古いものもいいって思う人はたくさん世界にいるから日本の古いのも壊さず残してほしいと思った。

撮影シーンを少し集めてみた。

出典:http://www.wearemoviegeeks.com/2017/12/production-designer-simon-bowles/

出典:http://www.simonbowles.com/crho

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