映画 RBG 最強の85才の感想

RBGとはルース・ベイダー・ギンズバーグの頭文字をとったものでアメリカを代表する女性の社会進出を促進させてきた85歳の女性の名前である。

若い人からお年寄りまでが85歳のRBGを尊敬し憧れたたえているのは日本では見たことのない現象だ。
アメリカがどれだけ憲法が力を持っていて日本の憲法がアメリカと比べると力を軽視されているのかと考えてしまった。
女性に対する古い価値観、しきたりをくつがしたRBGの功績はとてつもなく大きい。

RBGの若い頃の写真はとても綺麗だ。お年をとっても身なりが綺麗で素晴らしいと思う。
しかしこの綺麗な女性は感情をあまりださない、人にもあまり尋ねたりしない人だったらしい。ガールズトークもしないし、たわいのない会話もしない。とっつきにくい人だったのかもしれないと思いきや、人を魅了する魅力を持っていたと言う。RBGが感情をあまりださないのには理由がある。彼女の母親は若い頃に死んでいるのだけど、母親の教えに

レディになりなさい、自立しなさい
レディになりなさいの意味は役に立たない気持ちが勝って自分自身を許さない、例えば怒り。
自立しなさいの意味はもし素敵な人が現れてその人と幸せな暮らしをしたとしても、その後あなた自身で生きていいけるようにしなさい。

母親はとても厳しい人だったらしく母親の教育によってRBG自信も厳格な一面をいくつも持っている人になったのだろう。

アメリカではあまりみないこのような厳格な人がいることを知って僕は驚いた。現在の多くの若いアメリカ人は親に甘やかされている人は非常に多いと思う。わがままで、好きなものも与えられて自分の気持ちが一番。厳格な精神があるからこそ裁判官になり、さらに社会を変えれたのかもしれない。

社会を変えたいという人はいると思うが、変えるというのは戦いなのだ。RBGは男性社会の圧力にも母親の教えにしたがい怒ることなく冷静に対処していく。彼女の信念は憲法は勝利をするということ。法治国家であればそれは当たり前のことなのだが、日本でここまで法律を持ち上げることをあまり見ないのでアメリカの法律の重要性をこの映画からは知ることができた。法律に関してはアメリカと日本の国民の関心は大きく違う。

そして彼女は若いころも年をとってもハードウォーカーということ。

使命感をもってここまで頑張っているお年寄りがいるということにも驚いた。

体調管理のために運動もしっかりしている。日本のお年よりも元気だけどRBGもものすごく元気だ。

RBGはアメリカでは社会現象になるほどすごい存在で様々なアイコンになっている。例えばシャツの柄やマグカップ。これらを見ただけでもどれだけヒーローとして扱われているかが分かる。

日本ではタトゥーまでもがアイコンとして使われていることがないのでまさかタゥーまでとはと僕は驚いた。

ちなみに日本でもRBGの一部の商品を購入することができる。輸入品になるようでものすごく高い。

 

そしてコメディアンまでもがRBGのネタに使っている。あまり面白くないけどアメリカンジョークだからアメリカ人には受けがいいようだ。RBGも笑っている。

日本の女性の社会進出はアメリカに比べて非常に遅れているとあらためて思い知らされる、考えさせられるRBGの映画。

ドキュメンタリー映画は一般的に興行収益が低く、1億円もいけばヒットなところこの映画は14億円を超える興行収益だ。これはアメリカでものすごく注目をされていたといえる数字だ。すごい。

上野千鶴子さんが東京大学で言った「がんばっても報われない社会が待っている」

RBGからは報われない社会が待っているとは感じ取れないむしろRBG自信がおかしな社会と戦ってきたのだ。頑張っても報われない社会が待っていると堂々と言えてしまう日本社会はRBGが力強くいう憲法は勝利する、という感覚が欠けてしまっているのかもしれない。上野さんは事実を言ってるわけで僕は批判しているわけではない。日本はそういう社会なのだ。
上野さんがスピーチ言った

「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。
恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。」

RBGはまさにそういうことをしてきたのだと思う。女性として立場は弱かったでも、育った環境は母親を早くから亡くしても少なからず恵まれていたわけで、社会の偏見にも負けず弁護士になり裁判官になったのだ。RBGは助けるを通り越して女性であることで男性と差をつけられ恵まれていない環境におかれるというおかしなことと戦ってきたのだ。貧困な恵まれていない環境の人にはできないことだっただろう。

女性の社会進出は日本は進めているんだろうけど大きく遅れているように思う。RBGの話ではないけど、日本では電車内でベビーカーが入ってくると嫌な顔をする人が本当に多い。アメリカだと嫌な顔はされないし、近くにいる人が子供に声かけたりなごやかな雰囲気になる。子連れ会議が日本で問題になったりするけど、僕の学校では年上の生徒が子連れで授業受けることもあるし、先生が子連れでくることもある。毎回ではないけど、そういうことをしても嫌がられないし子供も特別ゲスト扱いでいつもと違う楽しい雰囲気だと思う。日本だと子供やペットが一緒だとマナーが悪いとか大人として問題があるとか、人格否定の話にもつながるかもしれないので、人だけじゃなくてペットも含めて生きやすい社会というのは遅れている。差別を差別と認識しない人が多いから、子連れに人の気持ちや周りの気持ちを考えろという捻じ曲がった考えを押し付けてくるんだと思う。
日本の女性の中には女性差別とか女性の社会進出とかをきいて、別に女性だけど差別されているとか他より劣っているように扱われたりしてないから関係ないと思っている人がいるかもしれない。たぶん、それは分かってい、見えていない、気づいていないだけでたくさん男女の不平等はあると僕は思う。誤解がないようにいうけど男女は違うんだから物理的には不平等なのは当たり前、でも機会や結果の平等というのがきちんとお互いにあるかというとそうじゃないというのがポイント。物理的に違うんだから思考も男女では変わってくる。だからこそお互いが不利にならないような社会的な仕組みと考えが必要なんだと思う。女性の社会進出とか差別を考えることは女性が男性と同じことをするようになるという意味ではなく、女性が女性として生きられる社会になることを考えることなんだとおもう。RBGの裁判官の服は女性としての特徴を取り入れているように機会の平等を勝ち取り、女性としてのこだわりも取り入れる。これは人種や生きたバックグラウンドが違う人にも同じことが言えて、海外労働者をどんどん受け入れようとする日本で本当にうまく海外労働者が日本で働けるかちょっと疑問。日本のやり方だけを押し付けるようになるんじゃないかなーと。アメリカは人種が多様すぎるほど様々な人がいるから日本より様々な考えを尊重するというのは進んでいるんだと思う。

話はもどるけどRBGはそういう社会的な女性の不利だった機会の平等、結果の平等を変えてきた人。
RBGのようなスーパーヒーローを持ち上げる映画というのは見ていてすごいと思えてくるが、あえて、あえてだけど批判を言えばアメリカはスーパーヒーローが好きすぎて、なんでも男勝りな話を作ってしまうところ。強さは正義、正義は勝つというものすごくダイレクトな考えを持っている。もちろんRBGはヒーローだからヒーローとして映画をつくるのは変じゃない。でもこのいきすぎたヒーロー感ってアメリカの一つの問題だと思う。男の子は正義のヒーローみたいにならないといけない、強くならないといけない、女性も強くそしてセクシーにならないといけないというメッセージがアメリカでは強いのでジェンダー問題を考えるドキュメンタリー映画としてはスーパーヒーローとしてRBGを扱うのはどうなんだろうって思った。スーパーヒーローにすることで映画は面白くはなるけど。アメリカの変なところは女性の権利、社会進出、黒人の権利などと人権問題にものすごくうるさいのに、自ら女性は胸、ケツを強調するべき、男性は力強くそしてレディファーストという偏った考えを持っている人が多い。そもそもレディファーストが本当に女性にとっていいことかどうか深く考えてもらいたい。ケースバイケースだ。上っ面なことばかり気にしている人が意外にも多い。その行き過ぎや女性は女性、男性は男性というのがトランスジェンダー差別、殺人にもつながっているんじゃないかなーって思う。さらに日本人男性は女っぽいとか思われることとか・・・。
僕はヒーロー感よりすごすぎて感じる畏敬の念をもっと出したほうがいいんじゃないかと思う。それって日本的な考えなのかもしれないけど、ヒーローってなっちゃうと神聖化されちゃっててそうじゃないんじゃないかなーって思う。

RBGの映画を作ったディレクター達のインタビューがユーチューブに出ている

その他RBGに関するユーチューブ。RBGがちょっと相手を嫌っているところが見ていて面白かった。

コメディアン。口から何か吐いたら面白いと思っているのがやっぱりアメリカっぽい。

RGBの仕事風景。お年をとってもハードウォークですごい。

映画RBGは見ると学べるものがあるのは間違いないし、ジェンダー問題を考える、差別を考えるきっかけともなるので学生の感想文などにも使ってもいいと思う。価値は非常に高い。

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