アメリカで風呂場の床が抜けた話

大家にはずっと前から床が抜けそうだから何とかしてくれと言っているのに「やるやる」といいながら何もしないやるやる詐欺みたいなことをされていた。アメリカでは大家が何もしてくれないことは多いらしくて普通の光景らしいが、そのせいでついに床が壊れて穴が空いてしまったのだ。
このままでは近いうちに大変なことになると思って大家に写真つきで工事の依頼をしたら、ついにやっと大家が動き出した 笑
事件が起きないと動かないのは前からだからもう慣れてはいる。

そして工事当日、来たのはイカツイメキシコ系アメリカ人。
日本じゃ考えられない人達だ。いかつい体つきにイレズミがっつり入って短パン、Tシャツにキャップを逆にかぶって太いネックレスとかしている。メキシコ系ヒッピホッパーか、と思うような職人さんたち。
メキシコ系の音楽を駆け出して調子よく仕事をこなしていくのは見ていて面白い。
僕の横を通るたびにメキシコジョークなのか?メキシコのオヤジギャグなのかいちいち絡んでくる 笑
僕が掃除をちまちまとホコリを舞い上げないように掃除をしていると「いっきに吹けばいいよ」「マイフレンド」とかいいだしてちょっと呆れ顔をされちゃうところもおかしな笑えるところだ 笑
ソーシャルディスタンスなんて守っていたら工事できないのでみんなマスクをせずに、僕との距離さえ気にせず行動していた。びっくりしたみんなマスクをするものだと思ったけどアメリカの工事現場は違うらしい。
リーダー一人とベテラン一人と見習いのような人という3人パーティ。
やっぱり見習いだからか先輩っぽい他二人より先に現場に到着して待っていた。
メキシコ系でも上下関係はあまりないと聞いていたが見習いには見習いがやらないといけないことがあるようだ。
リーダーとベテランが通っているビニールがずれてくると見習いのような人が毎回ビニールを綺麗に直して、べテランに必要な道具を車から持ってくるように何度も言われていた。

こんな人たちが掃除して工事までするのかと思うと人は本当に見た目じゃわからないとしみじみ思う。
工事を観察していると真面目に作業していて手馴れたもので、工事する床の状態がいいかどうか質問をすると「まぁまぁだね」となかなか評価が厳しい。
僕は前に雑に工事をされたことがあってアメリカの工事にイライラしていたけど今回はなかなかまともな印象だ。
床を汚さないように長いビニールを敷いてその上を歩くようにしていたし、ただちょっと汚いけど綺麗に気を使っているほうなんだろうなぁと思ったし、体が大きくイカツイリーダーは掃除が好きみたいで掃除に何か拘りがあった。
綺麗好きなんだろうけどやっぱり外で木材を切ると切りくずが部屋に入ってくるので出来れば入り口もビニールで覆って欲しいなぁと思ったりもした。そこは日本人らしい綺麗の感覚が違うところかもしれない。
そんなことを思いながら僕も木材の切りクズの掃除をしていると見鳴らないの人がビニールをかけてくれて切りクズが被らないようにしてくれた。気が利く!
ビニールも備品なので勝手に見習いが気を利かして使ってはいけないようでリーダーに聞いていた。なかなかメキシコ人職人の世界も奥が深い。
どうやら切りくずは外からだけでなく職人の体にもついていて歩くたびに切りくずが部屋を舞っていたのだ。そこは僕も指摘しづらいので黙っておいた。
あーあ、工事が終わったら掃除いないとパソコンもベッドもお皿もたぶん汚れているだろうから大変だなぁ、とやれやれと思いながら横ではみんな「わははははは」と何かを大笑いしている。陽気なものだ。
陽気だけど今回の現場は今までみたことない現場らしくて、床をはぐと木の根っこがそこらじゅうにあったのだ。水がどこからか漏れていて根っこが伸びていた。床の工事に欠陥なのか古いだけなのかわからないけど根っこが伸びてくる隙間がしっかりあり床下は土のようなものでセメントで固められてもいなかった。
このままでも部屋が傾く可能性?もあるかもしれないし他のところが歪んで問題が発生するかもしれない。そこで職人さんは隙間を埋めて地面をセメントで固めることにしたのだ。
そりゃ漏水やら虫が出たりするよなー笑
古い家なので色んな問題があるのは仕方ないし問題を修復しながら住む人が多いのがアメリカだからそんなもんだと思うしかないのかもしれない。

とりあえずメキシコ人が3人集まって音楽かければ工事現場の音も重なりメキシコ人パーティーでも開いているかのような騒ぎだ 笑
歌いだすし、声は大きくなるし。
「ランチおごってやるよ」
「全部新品にとっかえだぜ、マイフレンド」
「イェーア、マイフレンド!」
とか声も大きく調子がいい 笑
職人さんは気前がいい人が多いのかなぁと思うのは日本も同じなのかな?
何かお礼に飲み物でもあげようかと思ったけど自動販売機とかないしちょっとスーパーは遠いし準備できていなかった。
ただ、いい加減なところもあってタンを外だとしても吐かないでほしい。日本でもいるよなぁタンを吐く人。

ランチを買ってくれたからパシリみたいにお店に僕がとりに行ってみんなで仲良く空き家になっている部屋のテーブルと椅子つきのスペースで食べた。
僕だけでなく見習いっぽい人にもおごって全部で$40ドルぐらいランチでかかっているからいてなかなか太っ腹だ。ベテランさんはランチボックスをもってきていたけど普通のタッパーに入っていた正直あまりおいしそうには見えなかった 笑
飲み物も勝手に空き家にあった冷蔵庫に入れて冷やしてたみたいでそれもくれたけど、トイレは綺麗に使うように言われていたのにやっぱり職人さんが使った後のトイレは汚くなっていたしみんな勝って過ぎる 笑
これがアメリカの職人の現実か。
見た目はイカツイのにランチの間に会話しているといい人達だと分かったし、みんな陽気だけ楽しんで仕事をしたいんだろうなぁとわかった。日本も陽気さは学んだほうがいいかも。
そしてちょっと和んだら「女の子この部屋はいないの?」とか聞いてくるから「すぐ女かー笑」って思った。

とりあえずメキシコ人には「オラー」というと最初の挨拶になるというのは覚えたから使おう 笑

シャワーもトイレも使えないので大家の持っている別の空き部屋のトイレを使わしてもらったが、最初は誰もいないと思っていたのに休日の夜に行ってみると人が座ってちょっとイチャついているのが見えた。
ムードがありトイレを使わせてほしいからと部屋に突入するのは悪いなぁと思いながら、誰もいないはずなのにいったい誰がいるんだろうという気持ちもあって二人のイチャついているところに突入した。
そうしたら二人ともびっくりして何かいいわけのようなことを言い出した。

相手「今日は荷物を持ってきただけで来週から住む予定なの、今日はもうここを離れるから、それであなたは?」
僕「部屋のトイレの床が落ちて使えなくなったのでここのトイレを使うように言われて今日使ってるんだけど・・・」
相手「あーここのトイレに問題があったのね」
僕「いえ、うちのトイレと風呂に問題があって工事が終わるまでここのトイレを使うように言われたんですよ。」
相手「あーそうなの、お風呂を使いたいといってバスタオルも持っていないじゃない、ここの鍵は持ってるの?」
僕「(あー怪しまれてる)鍵も大家から借りて、トイレだけ使えればいいと今回は思っているのでシャワーは大丈夫です」
相手「そうなの、じゃー使って、どうぞどうぞ」

いやー、相手も契約した入居日前に部屋に入って荷物の搬入をこっそりすませてこそこそイチャついているところを見られて驚いたのだ。まぁ夜に突然人が来たら怪しくもなるけど。
僕だけじゃなくて職人さんも使っているんだけどこの方達は知らないだろうし、二人がイチャついていた位置はカーテンがないと近隣から見えるんだけど・・・。
相手は年の差アジア系アメリカ人?のカップルで男性が30前後かな?女性が50前後かな?に見えたしアメリカっぽいなぁ。
僕の近所にはアーティストが住んでいることが多いなぁと思っていたけど今回引っ越してくる人も床に置かれている荷物をチラっと見たらアーティストっぽいなぁと思った。
とりえあずムード壊して「ごめん」って思った 笑

他の部屋に住んでいる同じ大家から借りている人に「うちも同じようなトラブルがあるのに大家はなにもしてくれない」と文句を言われたからもしかしたら大家にクレームがいくんじゃないかと思う。僕のせいか、でも僕は言ってもやってくれない大家と知っていたから写真を見せたり、このままだと近い将来どう問題になるのか説明して説得したから文句だけ言っても行動してくれないとは思うけど。それにうちは大家が保険を変更したせいで家賃を値上げていいかとお願いされて許可した部屋だから他の人がもし値上げを許可してなければ工事をなかなかしてくれないとかはあるのかもしれないけどね。

英語を全く話せないままアメリカに来たら大変だろうぁとつくづく思った。
海外で生活するといろんなトラブルがあるから英語からは逃れられないし意思の疎通ができないともう大変。
アメリカの家は古い家が多く生活していると何か問題が出てくる。
次は雨漏りすることがある天上をテキトウにしじゃなくてしっかり工事してもらいたいと大家に言っておこう。

さてトイレは綺麗になったし掃除もしたし全部とりあえず片付いた・・・トイレットペーパーホルダーがない!
やっぱり何かあるのがアメリカ、気をつけないと 笑

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