アメリカの大学は授業料が高い。
それなのに先生が最悪だったら「お金を返せー」って言いたくなると思う。
実際にあったなんでこんな先生がいるんだろうという体験談だ。
クラスはハイブリットで学校にも行けるしオンラインでも受けていいクラスだった。
一部のクラスメイトはオンラインにしたり学校にいったり変えたりもできたクラスだ。
そこの先生は白人の男性だったけど授業の最初から自分のことを「かんしゃく持ち」だと言っていたので最初からきちんと授業ができるんだろうかとちょっと心配だった。
あるとき、クラスメイトがクラスルームにカメラがつけられていることに気づいてそれについて質問した。
カメラはオンラインの人にも授業が見えるようにしたもだったんだけど、先生はイライラしながら学生の質問に返事をしていた。しかもきちんと答えないでごまかして話を終わらせるという本当に先生なんだろうか?と思えるぐらいの適当さだ。
授業は毎回3時間半あるんだけど1時間もないぐらいしか授業をしないという適当すぎる授業をしていた。
先生いわく
「私の性格は適当だから」
適当だからと開き直っているところがアメリカ人らしい。でも高いお金を払っているのにきちんと授業をしてくれないなんておかしいとこの時から思っていた。
適当だけど成績はきちんとつけてくるんだけどその成績の付け方も適当なんじゃないかと思って不満と不安でいっぱいだった。
あるとき先生が前の学期の学生の宿題例を見せてくれたとき、一人の留学生が
「これだと成績は何になるんですか?」と質問すると、
先生は
「人の成績なんて関係ない、良い宿題を出せばいい。」
という。
良い結果を出すために過去の学生の成績を参考にしたいのに、しかも留学生は成績が悪いと在留資格にも影響するし頑張りたい学生が成績を気にするのは当たり前だと思うのに先生は学生のやる気をなくさせるように成績を気にするほうがおかしいと言わんばかりのことをいうのである。
先生からすると学校から出ると成績なんてない。良い結果を出すのが当たり前だし、ということだと思うけど、そうは言っても成績を気にする会社もあるし成績によっては応募できない企業もあるから成績はものすごく大切なはず。
学生のことを全く考えていないのである。
そして先生は学生に宿題を自分でやったのかと聞くことが多い人だった。そんなことを聞く先生はあまりいないんだけどこの怒りやすい先生は学生を疑っていてまるで警察かと思うぐらいのチェックをするのである。アメリカでは宿題の盗作というのは大問題で先生がイライラするのもわかるけど学生として疑われることはいい気分ではない。
この先生の授業を取ると盗作した学生がバレることが多いのもある意味面白いところではるけ、盗作する人が多いから盗作防止のために聞くのはわかるが、真面目にやっている人からすると盗作する人と一緒にしないでもらいと思ってしまう。
「今回も別のクラスで盗作を見つけてイライラしている」と
クラスメイト全員に言うものだからなんか怖くなってきたことがある。
今までいろんな先生の授業を受けてきたがこんな先生は初めてだった。
あるとき、僕は先生にメールで文句を言ったことがある。
「成績をつけてもらっているけどどういう理由でこの成績になるのかわかりません。きちんと評価した内容を教えて欲しいです。」
と言ったのだ。
おかしいことは言っていないし他の先生はきちんと説明してくれるのに何もしてくれないのは変だ。
しかし、アメリカあるあるだけどメールを無視する人が多くて今回は1週間ほど無視されてさらにしつこくメールをするとやっと返信が返って来た。返信内容も信じられないことを書かれていてビックリ。
先生いわく、
「私は200人以上の学生を教えておりクラスも6つもっているしさらに大学院生の卒業課題も教えている。私の忙しい状況にもリスペクトをしてほしい。ありがとう。」
と書かれていたのだ。
開いた口がふさがらないとはこのことである。質問に答えず言い訳して終わりである。
先生には生徒を教える責任があるはずだ。学生が質問すれば答えることも当たり前だし、忙しくてそれができないというのは多くのクラスを担当しすぎていて時間がなく学生の質問に対応できないなんて無責任にもほどがある。
そもそも授業中はほとんど授業に関係ないことしかしていないのに時間がないとはどういうことなのか。
普通だったら自分の状況を理解してリスペクトしてほしいなんて言えない、なぜならそれを言うと自分は無能と言っているのと変わらないからである。時間管理ができていないし能力以上のことをやっていて学生に悪い影響を与えてるし、独りよがりの言い訳にしか聞えないないため自分のことしか考えられない協調性に欠ける人なんだと思われるのだ。
学生にはチームワーク、コミュニケーションを強く勧めてくるのに、先生本人が自分勝手で適当でかんしゃく持ちといいながらしばしばFワードを独り言でぶつぶついうので、先生の言うチームワークやコミュニケーションってなんなんだろう?って何度も思ってしまった。
こんな先生はクビになりそうなのに学校側はクビにできない理由があるのだ。
先生はかなり良い企業で長い間働いたことがあり学科の顔と言ってもいいぐらいの重要なポジションにいる人だった。人間関係は不器用だけど能力があるもんだからクラスを6つも担当させられてて先生が抜けると学科としてはなりたたないくらいになっているのである。
先生の性格に不満を思ってちょっと文句を他の先生に言う学生に
「でも先生はこんなに有名な企業で働いてきたんだ」
と言えば学生は黙ってしまうのだ。
学生も学校もあまり文句を言えないからクビにならずに今まで先生をできていたのである。
それでも過去に先生についてクラスメイトから学科の責任者に文句を言われているんじゃないかと思えることが何度かあったりもした。アメリカでは先生を学生が評価できるのと、評価するときにコメントを書くこともできるので学生が不満に思うことを書けば評価が終わった翌週には授業のやり方が変わることがあるのだ。こんなことが何度かこの先生のクラスはあったので色んな学生が不満を抱えていたのだ。
あるとき先生の体調不良のせいでクラスがキャンセルされて補講クラスが開講されることになった。補講クラスは学生に参加できる日を確認する先生がいい先生だと思う。しかし先生は勝手に補講クラスの日程を決めて、しかもその日がクラスメイトが忙しくて参加できなさそうな最後の宿題の提出日の一日前だった。わざと狙ってやったとしか思えない。
補講クラスにはオンラインで参加してみると案の定、先生だけしかいなかった。
そこで宿題の質問をすると僕の勘違いで全部宿題をやり直しということになっしまった。
提出日が翌日だっため直さなくていいところを確認するために何を勘違いしているのか詳しく尋ねていたら先生はきちんと答えてくれないし、さらに質問を何度かすると先生の話を少し遮断してしまったため先生がイライラしてきて
「イラつかせる(気を散らされる)」
みたいなことを言ってくるから、
「すいません、でもイラつかせたいわけではなくてコミュニケーションを取りたいだけです」
というと、
「またイラつかせる、これ以上話を止めるとクラスから出て行ってもらう」
「どうすればいいのですか、質問しているだけなんですが・・・」
「3・・・」
「あわわ・・・」
「2・・・」
「し・・質問しているだけですが・・・」
「1・・・」
「ちょ・・ちょっと・・・」
「・・・プツン」
と、クラスから追い出されたのである。
クラスメイトもいないし補講クラスでたっぷり時間もあるのにイラつかせたということで補講クラスから追い出すなんておかしな話だ。
たぶん先生が数をカウントしているときに黙っていれば追い出されなかったと思うけど、ちょっと話してしまったのでイラつかせてしまったのだと思う。そんなことで怒るの?って思うぐらい短気すぎる先生だった。
翌日が提出日だったのに宿題の訂正箇所をきちんと確認できないままクラスから追い出されたためどうすることもできなかった。
このことを学科の責任者に報告したら最後の宿題を提出しなくてもB+は補償してもらえることとなった。
成績の大半を占める最後の宿題を提出できなかった場合はC+になる可能性があったのでこの補償は助かった。全体の成績が良かったのでB+をくれることとなったのだ。アメリカは言わないといけない国なのである。
その後すぐに、何回もメールしても無視していた先生からメールで連絡がきて僕が交戦的みたいなことを書きつつ宿題の直す箇所をとりあえず説明してくれていた。
交戦なんてしていないのに先生は学生が悪くて自分が悪くないと言わんばかりである。
ちょっと不思議だったのが「あなたの考えを否定しているわけではない」と書かれていることだった。
そんなことは何も気にしていないしただ何が問題なのか聞きたいだけなのに、考えを否定するとかしないとかじゃなくて、宿題をどうするべきだったのかをしっかり教えてくれたらいいのにやっぱり曖昧すぎる回答だと思った。考えを否定しないんだったら宿題としても正しいの?と思いたいのに宿題を大幅に直すように言われるわけだから混乱しかなかったが、とりあえず言われたとおりに宿題をし直したのだった。
ちなみにこの先生は早とちりや自分勝手の発言が過去に何度かあるのだ
宿題の駄目なところを指摘されてどうすればいいか質問すると、
笑いながら
「懇願しているの?」
とか、(懇願していないし)
きちんとクラスをパスしたのに
「本当にクラスをパスしたのか?」
とか疑ったり(いや、言われたとおりにしているだけだけど、後で過去のクラスの先生の一人に問題があることがわかった)
学生のメンターだったから、どの授業を取るべきか相談したら
「あなたのことはあまり分からないけど過去に履修した授業からするとコレとコレはとったほうがいいんじゃないかな?」
と、(あまり分からないならもう少しは分かってからアドバイスしてほしい、お金がかかっているんだから、本当にメンターなの?雑すぎ)
授業の登録がキャンセルされたときも、コロナで学生が少なくてキャンセルされたのかと思って聞いてみたら
「理由はよくわからない」
と曖昧にして話を終わらせる。(無責任すぎるー)
キャンセルの理由については再度クラスを登録した別の学期で他の学生が何度か聞いてやっと答えてくれた。
などなど色々あるのである。
前から態度や発言に問題があったのだ。学生のことバカにしすぎである。
先生は最後の授業の日に何度か学生に授業は良かったかどうか学生に聞きていたけど、良かったと答えていた学生は先生ととても仲が良かった学生一人だけだった。
こんな適当な先生でもプロとして働けるのにアメリカの職歴のないエントリーレベルの仕事探しの難しいことといったら・・・。理不尽すぎる。
業界のトップで活躍してきた人、いや世界のトップで活躍してきた人でも雑でテキトウなんだなぁと世の中の不平等さに考えさせられたのだった。(いやこの先生だけか?)
勘違いしたくないのはアメリカのトップも日本のトップも高いものを求めようとするけど結果にたどりつくプロセスが大きく違うのだと思う。アメリカと日本のマインドの違いというべきだろうか。
調子がいいことが言える人が上に行き、嘘でも適当でも最後は学生が納得すればいいという自分勝手な考えの労働者がいるんだと思う。自由競争のアメリカの闇を見た気がする。
アメリカのクオリティは一定じゃないのは先生も同じなのだ。
人が行列になるほど有名でおいしそうに見えるお店でも食べるとまずかったりするのである。アメリカの好みもバラバラなので行列だからと言っておいしいわけではない。
適当でも気にしないむしろ適当でいいと思っている学生にとっては良い先生でもきちんとしてほしい学生には悪かったりするのだ。
あとで先生は学校を去ることが決まったと聞き、もっと早く学校には決断してほしいと思ったのだった。
悪い体験だけどある意味いい経験になった、と思いたい。思わないとお金も時間ももったいないから。