最初はアメリカのことが好きだったとしても長期滞在すると嫌なところが見えてくる。
嫌な部分が受け入れられるならばアメリカも好きなのだけどやっぱり受け入れられないとなるとアメリカでの生活が合わないのである。
長期滞在していながらやっぱりアメリカが合わないとなった理由はなんだったのか、その理由を考えた。
1:アメリカの清潔感がどーしても受けいれられない。
アメリカの清潔感はあまり期待できないのは知られた事実だ。頭では分かっていても毎日のこととなると気分が落ち込むことがある。
外を歩いても道路は汚くて正直歩きたくなくなるレベルだ。
気にしなければいいのだけど些細なことでも気にすることは意外と大切なことだと思っている。日本とアメリカの違いがあってその違いがアイデンティティや能力を作ると考えるとアメリカ人が気にしない些細なことに気づけることは僕が僕であるためのアイデンティティでもあるのだ。魅力的な個性とは違いがあることなのだ。
自分の魅力を無くすような生き方をしなければならないアメリカはあまり好きになれない。
アメリカで日本のような清潔感を保つのはかなり難しい。自分の周りだけを綺麗にしても外は汚いし家に来た人が想像以上に汚くしていくこともたくさんある。綺麗に保っているものを汚くされることが多いアメリカでは物に対する感謝の気持ちが薄れそうにも感じた。
大量消費、大量廃棄社会のアメリカは物を大切にしていないと思う。車を自分で修理する人は多いけどただ動けばいい、というようなぐらい修理も雑で車を本当に大切にしているかというそうでもない気がする。
清潔感がないことからさらに感謝やありがたみを失って雑な生き方になってしまいかねないアメリカはアイデンティティの消失を感じたのである。これはアメリカの嫌いなところだ。
日本の
「どこに行っても綺麗だな~」ふわっふ~
と平和ボケで思えるほうが生きやすい気がする。
むしろアメリカみたいな汚い国から戻ると日本は
「わ~綺麗過ぎ~」きらっきら~
と嬉しくなる。
2:アメリカではたくさんミスする人が多くて疲れる
ミスに寛容な社会はある意味、生きやすい社会だと思う。ちょっとしたミスで厳しく怒る日本よりも心が広く感じる。しかしアメリカのようにあまりにもミスが多いと消費者のことは何も考えられていないんじゃないかと思えてくる。ミスをして必要なものを後から要求したり要求されたりすることがあまりにも多いと疲れるし時間も無駄だし、後だしジャンケンをされているようで気分が悪い。
誰でもミスはあるからミスに寛容になるべきだけど何してもどこいってもミスがあってそのせいで電車がとまったり道路が封鎖されたり食べ物に異物混入があり請求金額が間違っていたり、間違った請求を払ったら間違った分のお金を取り返すのが大変だったりと不公平さえ感じるのである。
アメリカのミスに寛容な社会がミスによって生死にも関ることもあるとなると本当になんでも寛容になるべきなのか?と疑問に思ってしまう。ミスに寛容なのに逆にミスに優しすぎて疲れる社会なのだ。
しっかりするところは「ビシッ!!」っと、しっかりさせようとしている日本のほうが生きやすい気がする。
3:おいしい日本食を安く食べられない
アメリカの食べ物は量が多い、脂っこい、ヘルシーでお手ごろな日本食も少ない。アメリカでは太りやすく日本と違う食事をし続けると太ってきて肌トラブルや病気にもなったりする。
お金をかければヘルシーでおいしい日本食が食べられるかというとそうでもない。そもそも日本食のお店は少ないし偽者のお店も多いしアメリカナイズされている料理も多いとなると意外と満足できる日本食を選択できる数は多くない。さらに日本食のスーパーも多いわけじゃないので飽きてきて満足できる生活はできずらい。
食べ物も雑すぎて髪の毛が入っているのならまだ良くてプラスチックやら金属やらダンボールの欠片などなど異物混入は当たり前と思ったほうが良い。それだけ気をつけて食べないと命の危険にさらされる可能性もあるのだ。経験上、冷凍食品にも日本以上に異物混入があると感じる。
でも日本だと満足できるお店は多いし肌トラブルもなくなって健康的な食事が出来ているように思う。安心しておいしく食べられる日本はやっぱりアメリカより良いと思う。
アメリカだと「これバカでしょ?」って思うぐらいの食事を好きな人じゃないと生活しづらいと思う。甘すぎ、脂っこすぎ、しょっぱすぎ、組み合わせがやばすぎ、どれも頭がおかしくて面白いこれぞアメリカ!と思える人なら絶対にアメリカは楽しいだろうけど健康でちょっと品もあるクオリティを求めようとするとアメリカ生活では難しい。
しかも、アメリカでは料理する人によって味や料理の見た目が大きく変わることがあり同じお金を払うことがバカバカしくなるのだ。その場合はお店のスタッフに文句を言えば作りなおしてくれたり返金もありえるかもしれないけどこんなやりとりを毎回していてはお店側もお客側も疲れるしお互いに気分が悪くなるだけだ。文句言っていつかキッチンスタッフから嫌がらせされる可能性もあるしまともな食事が取りづらいのはきつい。
想像してもらえば分かると思うけど
僕「今日は気に入っているバーガーを食べるぞ。ワクワク。」
スタッフ「注文のバーガーです。楽しんで!ニコ」キラーンすごい笑顔
僕「レジのスタッフの笑顔も良かったしいいスタッフだった。じゃ、一口食べよう。もぐもぐ・・・ん?・・・なんだこれ?味がない・・・・味付け忘れられている・・・しかもパンが焦げて真っ黒になっている・・・食べられない、むむ・・・・」
こんなことはどこでも起こりえるのである。まるでギャグである。
単純に
「おいしいーーー。ニコ」ぽわぽわわわ
となにも考えずに食事できる日本は幸せだ。
4:アメリカでは車の事故が多い
アメリカで運転すると分かるが運転が下手な人が意外と多い。歩行者を見ていない猛スピードでもおかまいなし信号もきちんとみていないなど危ないことがたくさんある。自分勝手な運転といったほうがいいかもしれない。場所にもよるけど駐車しても安心して駐車できずガラスを割られる可能性もたずらされる可能性もあり少し不安がある。車は各個人が直しているため治しても修理のクオリティが様々でボロボロの車も多くて車のトラブルは生活していると避けられない。
車を乗らずにバスや電車、Uberもあるけどバスや電車は貧乏な人も多く乗車しているし盗難事件や人同士のトラブルもある。しかも時間通りに来るわけでもないし、運行予定の変更も意外と多いので利用者としては疲れるのだ。Uberは個人の人が運転しているわけでいつトラブルに巻き込まれるか本当のところはわからない。仕事がなくてUberしかできない人がUberを使って働いている場合もあって本当に貧困だった場合はどんなトラブルに巻き込まれるかわからない。貧乏だからって危険視するのはおかしいと思う人がいるかもしれないがアメリカは危険な人がいるしUberでトラブルも起きているので気をつけないといけないのだ。みんなが自由なことは意外と疲れることなのだ。
でも日本だと安心して駐車できるし自分勝手にスピードを出す人も少ないし車の故障もすくない。バスや電車も大きな時間のずれもなく安心して乗車できるのもかなりいい。アメリカの自由すぎる世界を知ると日本がよく思えてくるのだ。
日本での運転のように
「みんな運転うまいな~、静だな~綺麗だな~、クラクッション鳴らされても優しい鳴らし方だな~」ぽわわわわ~
と頭がお花畑になれるぐらいのほうが幸せなんじゃないかと思えてくる。
5:アメリカにいるとイライラしてくるようになった
最初にアメリカに来たときはアメリカにいると解放された気分もあり自由の国だなぁと思っていたものの、アメリカに長期滞在するとアメリカの悪いところに巻き込まれてきてストレスが溜まりだしたのだ。
電話をしてもつながらない、つながっても適当な対応されて何も解決しない、メールの無視は当たり前、返品しないといけない商品の多さ。返品が簡単にできるといっても返品する作業もめんどくさくなりあまりにも返品が多いと作業代がほしいぐらいだ。病院に行っても会計の間違いとかスムーズにいかないことが当たり前の社会。何もかもが安心できない部分がありストレスが意外と多いのがアメリカだ。アメリカの医療は世界最高と言われるけどアメリカは医療事故も多いし不必要な診断、手術、過剰な薬を飲むように言うのもおかしなところ。命に関る医療でさえ信頼おけないことが多いのもアメリカ。「え?お金持ちは信頼できるお医者さんに見てもらっている?」・・・お金持ちしかまともに生きられないことはおかしい。
しかもポリコレでうるさくなっているのも生き辛いポイントだ。黒人と白人の対立は目立つし人種間のトラブルが多くてフレンドリーなアメリカよりもケンカっぱやいアメリカのように見えてくる。
インターネットの速度も思ったほど早くないし雨が降るとネットの回線が使えなくなったり部屋の電気も使えなくなることもあったので部屋にいてもストレスから逃れられない。電気やネットが止まってもすぐに復旧しないのもアメリカのイライラするところだ。復旧してもらうためにカスタマーセンターに連絡してもまともにつながらないのは当たり前。めんどくさいことが多すぎなのだ。
なんでこんなにおいしくない食べ物で満足するの?
なんでこんなに運転が下手な人が多くて安心して運転できるの?
なんで貧乏人が溢れていて犯罪が増加しているのに安心して生活できるの?
言い出したらたくさんでてくるけど、アメリカのお金がいいと言っても支出も多すぎトラブルが多すぎてストレスから解放されない。
・・・・あれ?日本のほうが生活しやすい?
日本みたいに
「今日も一日平和だなー」ふわふわー
っと生きられるほうが平和ボケでも幸せな気がする。
6:アメリカでは怖い思いや命の危険を感じることが多い
サンフランシスコでは泥棒が増加しお店の撤退も増加、ホームレスの増加、路上でラリっている人の多さ。昼間でも運悪くラリっている人に遭遇すると叫ばれたり煽られたりして怖い。
銃の乱射に遭遇したことはないけどやっぱりいつか遭遇するんじゃないかと思って混雑する場所に行くのは怖い。
とにかくトラブルが多くて危険に遭遇しないなんていう人はどんな人なの?と疑問に思うぐらい危険は多い。
それと、適当な対応されてもチップも払わないと何されるかわからないと思うとビクビクして楽しく食事もできない。しかもおいしくて食べるとアメリカナイズされている食事は太りやすくて太るので太る恐怖でビクビクしてくる。
あと、上でも書いたことと少しかぶるけど食べ物の異物混入は常に気にしないといけないのと、危ないものが混入されていることもあるので疑心暗鬼になって食事をしないといけない。
安心して食べられるのはアメリカに来て最初のうちとあまり気にしない人だけだと思う。それだけ意外と食事で不快になることや怖い思いをすることが多い。食事は毎日のことなのに毎回異物混入や嫌がらせをされてないか手抜きされてお金が損した食事をとらされていないか、会計をミスられてぼったくられてないかなど気にしないといけないのはイライラとビクビクの両方だ。たまにミスってこっちが得することもあるけど。
・・・・あれ?アメリカで生活していて気づいたらいつもビクビク、イライラしている。もしかして日本のほうが生活しやすい?
そんな気分になった。
アメリカでガチ怖い思いをしてトラウマを抱えるより日本みたいな怖くても
「あ~~死ぬかとおもった!」ふわ~~っ
と軽く笑えるほうが生きやすい気がする。
アメリカの精神病の多さも嫌な点。
7:アメリカでは生活の質があがりづらい
アメリカは高所得であれば税金が低くて日本よりお金をもらえるというがお金を多くもらったとしても生活の質が向上するかと言えばそうじゃないと思う。
アメリカは世界の中でも低福祉だと思うし日本のようにお年寄りにやさしい国ではないし日本より子供を産むのにもお金がかかり、何度か大学に入学しなおす人が多いのにもかかわら大学費用は日本よりも高く、かといって安い学校に行けばよい教育が受けられる可能性も低いのがアメリカ。アメリカは親の収入によって教育格差が大きくあるけど日本だとアメリカほど格差はないし公立でも案外悪くない内容だと思う。
それに様々な出費がかかるアメリカでは所得が高くても思ったほどお金を貯蓄できないんじゃないかと思えてくる。生活の質をあげるためにお金を使っても社会全体の質が高いわけじゃないから結局のところあまり高くならない。社会全体の質を上げようと思うとアメリカではまず無理だろう。
推測での話しだけどアメリカの中流っぽい人と遊んだりしていたことがあった。型が古い高級車に乗って高いジムに行ってプラチナのクレジットカードを持っていた人だった。恐らく$10,000(1400万~1500万円)ほどの年収だとは思う。そのときに思ったのがベイエリアは土地が少ないからかあまり広い家に住んでもないし車は汚いし、おごってくれた食事の数々はだいたいおいしくなかった。料理が好きでアジアに興味を持っている人だったけど作ってくれた料理も茶色っぽいものばかり。揚げ物、オーブン、炒め物のオンパレード。サラダは?生ものは?ヘルシーな食べ物は?アメリカの中流とは思っていたほどよくないんじゃないか?と思えてきたのだ。さらに病院はアメリカの高所得者でもいつでも日本のようにいけるわけじゃないし、多くの人は病院にはできるだけいかないようにしていたし、中流だろうが観光地を歩けば盗難事件に巻き込まれることもある。お金があっても生活の質はあまり高くないのである。このストレスの多さはお金として見えないコストだけど、この不要なコストがアメリカは多すぎる。
それとアメリカの自由は日本で考える自由とは違う。極端なことをいうとアメリカでは真面目に生きると自由に生きられない。生活の質を上げるために仕事を得るには嘘も言えたほうがいいし、相手のことを考えられる立派な人よりも自分のことだけ考えて使えるものはなんでも使っていくぐらいじゃないといけないだろう。わがままに生きられる人でないと生き辛いかもしれない。でもそんな人ばっかりだと結局のところ社会全体の質はあがらず結果として生活の質もあがりづらい。日本とアメリカのどっちが生活の質が高いのというとやっぱり日本なのだ。
疑ってばかりの人が多いアメリカよりも
「うん、信じる!!」ほわっふわ~
と人を信じられる日本のほうが生きやすい。
8:アメリカだと幸福度が下がる
日本の幸福度は低いというけど自尊心が低かったり世界のことをしらないだけで実は幸福度の高い国だと思う。
アメリカの物が多くて大量廃棄が当たり前の社会では間違いなく幸福度は高くならない。選択肢が多いことは人を迷わすしストレスを与える。良いものばかりでなく悪いものを選んでしまうリスクも高い。日本人が良いと思うものを手に入れるのが難しいアメリカで低品質なものばかり使っていると幸福度は下がっていく。物に対する感謝も忘れすぐ使えなくなるものだからまた新しく買えばいいという考えになってしまう。
安くてそこそこ使えればいいというけど、それだと壊れたり質に満足できなくてまた買うことになる。お金も無駄だ。アメリカとはこれと同じで安くてそこそこの商品を好む人が多くて結果としてお金の無駄遣いだし買いなおしにが多くて物に愛着もできずに幸せではないと思えてくる。少なくとも僕はそう思う。
物を雑に扱い、危険も多くて人を信じていない人ばかりのアメリカはどう考えて幸せになれるんだろう?と、ふと、疑問に思う。
言い方は悪いけど
「バカな世界が好きなんだ!バカな食べ物がうまいんだ!」へへーんっ
と思えるならアメリカは最高だけどそれは僕は最初だけだった。
本当にバカな世界だと疲労とストレスで体も精神もボロボロになる・・・
弱肉強食の異世界転生でうまくいくのはチート能力がある人だけ。
まとめ
日本は意外と生活しやすい。いや、日本人なら日本が生活しやすいのは当然。日本のルールの多さにイライラしてはいたものの、アメリカの適当さにイライラしてきて逆に日本の良さに気づかされた。
インフレで生活コストが上昇して給料が高くても生き辛く、しかも危険なことも多くて差別もあるアメリカよりも日本のほうが圧倒的に生活の質は良い。アメリカでビクビクしながら生きるストレスよりもルールの多さを受け入れて安心安全の日本で生活したほうが生きやすい。
アメリカ生活は「嘘でしょ?」と思える漫画がみたいな社会や食べ物が好きならありだけど命をかけてまでギャグみたいな世界では生きたくない。アメリカの将来の不安が払拭できないのもアメリカでいるよりも日本のほうがいいんじゃないかと思えるポイントだ。2023年現在の時点ではアメリカや他の国の人たちのとくに20代~30代は日本に憧れる人が多くなりつつあると感じる。それだけ母国が住みづらいと感じていたり不満を抱いている人がいるのだ。それでもアメリカで住みたいという人はアメリカに行くべきだろう。アメリカと日本は大きく違う国なので日本が合わずにアメリカが合う人もいるだろう。エンジョイ!