海外で会う日本人に思うこと

留学生の中には同じ国の日本人とはつきあうのを好まない人がちらほらいる。
敬語が疲れる、文句ばっかりいっている、プライドが高いといって距離を置く。

逆に日本人と交流を持つタイプは狭い世界だけで収まっているケースも多々ある。
日本人同士が集まるとどうしても海外の愚痴、文句が多くなるからそんな環境も楽しめる人でないと日本人同士は疲れるかもしれない。

どちらについてもいえることだが、留学する人の多くが若い人が多いと思うので年上の人と若い人の留学生では性質が違うと思うことだ。年上の人と交流すると文句が少ないし、海外だからしょうがないって割り切っているところもあるし文句ばっかり言っててもしょうがないと思っているのかもしれないからあまり文句が少ない。反対に若い留学生と話すと文句が多く感じる。生きている経験が違うからだろうかお金もないからか文句しか言えないのかもしれない。

学生の日本人コミュニティーは若くなりがちなので経験も同じような人で考えも同じような集まりになりがちだと僕は思っている。その点、年上の人とのコミュニティーだとどこか余裕を感じてしまうからだろうか、イライラ感を相手からはあまり感じない。たぶん仕事をしながら学校で学んでいる人だと就職が難しいアメリカで悩んでいる若い人より心の余裕があるのかもしれない。

それと、敬語が疲れるので日本人と付き合うのはめんどくさいと思う人がいるんだけど僕もそれはわかる。でも僕は敬語を使うのって日本語が使える日本人同士でしかないから敬語使うのは全く苦じゃない。クラスメイトとはほとんど英語なわけだからたまに敬語もしゃべりたい。そう考えると、敬語が疲れるっていう人は留学経験が浅い人が多いんじゃないかと思っている。留学経験がものすごく長い先輩だと日本語さえ忘れかけていて、うまく敬語をしゃべる人を見てすごいねって思う人もだっている。

日本人コミュニティーは疲れるからじゃなくて、たぶんそこに集まる人達がたまたま自分に合わない人だったと思うということだ。世の中、考えや生き方が違う人とはなかなか仲良くはなれないものというのは前提にある。アメリカでもいろんな国から来ている人がいるけど、本当の意味で仲良くなるのってどの国の人を見ていても同じくに同士の人のほうが仲良くなるケースが多い。韓国人、中国人、アメリカ人といったようで同じくに同士のほうが生活習慣も理解できるし食べ物も似ているし、気持ちの共有もしやすいわけだから仲良くなりやすいはずなのだ。

僕がとても好きじゃない考えの中で、日本のくだらない習慣とか価値観を海外で続けることはゴミみたいな話だ。良いことは続ければいいとは思うけど。僕は多様な考えはあっていいと思うので日本人の習慣が悪いとも思わない。むしろそういった価値観を海外に行ってさらに理解してその価値観とうまく付き合うことを考えたほうがいいと感じている。そう思うのも、敬語というのがある日本語はとても平和的な言語だと感じるからだ。外国人の友達にも敬語って人をしたうのだからいいことだね、とか人を気遣うことが多い言語っていいねっていう意見もある。もちろん気づかいすぎて疲れることが多いのが現状の日本だというのはわかるが、日本のそういった生活習慣と価値観は見かたを変えると良くもみえてくるのだ。

それと愚痴を言う人が日本人留学生で多いということを聞くし、体験もするが他の国の人も同じだと思う。同じ留学生なら中国人だって愚痴はいうし韓国人も言っている。よく日本で主婦が集まると悪口をいうという話があるけど、そのケースと留学生の愚痴はとても似ていると思う。愚痴を言う人は現状に満足していないからこそ言うわけで、さらに愚痴をいうぐらい考え
る時間ということと、主婦もコミュニティが狭いと思う、留学生も勉強や同じコミュニティーにまとまってしまって狭くなりがちだと思う。お金があってどこにでもいける好きなことができるというわけじゃないからどうしても偏りがちなのだ。そうなるとストレスも溜まると思うし同じような人ばかりと付き合うと考え方も偏ったりするし、友達が少なく一人で考えることが多い人も偏りがちだと思う。留学の環境はそのようなマイナス志向に陥りやすい環境はあると僕は思っている。日本人以外の人も同じだ。

反対に愚痴をあまり言わない人がいる。年上に多いと感じるがだいたい愚痴を考える時間がないから何かやりたいことかやらなくてはいけないことが勉強以外にあって忙しいから愚痴を考える余裕がないのだと思う。そう考えると世間や僕の周りで愚痴を言っている学生は暇なんだと思う。もしくは変にプライドだけが高くて負けず嫌いで、考える時間もあるから愚痴や文句を言ってしまうとか。誰かを下にみたい行動はかわいそうな人だから優しく見守ってあげたほうがいい。それに時間がある人でも幸せそうな人はいるけど、その人は悪いことが目に入ってきていないと思う。アメリカの電車が遅れて最悪、アメリカくそだとか思うより先に、遅れてるけどゆっくり行こうといいながら携帯でYoutubeみながら笑ってたり、食べ物がくそまずいと僕が思っても、うまいと思って幸せそうに食べる友達とか。気持ちの持ちようが違うのだ。

それと日本人と他国の留学生では置かれている状況が違うため日本人だから悪い、他の国の人はいいという単純な話にはならないと思っている。お金も少なく留学生が少ないベトナム人だと仲間意識は強くなるし助け合う人達も多いと思うし、中国人の国内の状況は日本以上に人とのネットワークが重要らしく助け合わないというのは中国国内にもどった時に生活や就職が困難になる可能性もあるようでどうしても日本人と比べると助け合うことが強いと感じる。また、中国は特別に中国共産党に所属している学生もいるはずなので、その学生が監視官のような存在となってどうしても助け合わないと中国にもどった時に大変になるかもしれないという恐れもあるのだと思う。また韓国人は国内で就職が難しく留学している人たちは海外で仕事をしたい人ばかりだから助け合うというのは日本人より多いと思う。また儒教も強く日本人以上に年上、男性を尊敬しなければいけない。ちなみに韓国人のお金持ちの友達は韓国人とは仲良くならないといっていた。なぜならお金持ちだから他の韓国人とは違う生活状況があり仕事がなくても困らないし、お金もたかられるし韓国人はお金を借りたら返さないから韓国人とは付き合わないということらしい。そうすると韓国人同士でよくつるんでいるのはお金のない人達なのだろうか?
日本人は短期の留学が多いし、大学留学より語学留学が多いから時間がある人が多いと思う。そうなると愚痴も出やすいのかもしれないと思うし、日本国内では仕事はあるわけだし、ネットワークがなくてもピンからキリまでの仕事を見つけることができる人は多いと思う。何が何でも海外で働きたいという韓国人やネットワークを無視したら中国国内で大変だと思う中国人とは付き合い方が大きく異なるはずなのだ。

むしろ僕は海外で他の日本人留学生に助けられたこともあるし、彼らがいるのといないのでは入ってくる情報量も違うからとても助けになると思っている。中にはなんでそんなに追い詰められているのか?と思う日本人留学生もいるがその人は愚痴をほとんど言わない。例えば、○○家の名前にかけて、支援してくれる親のためにも負けるわけにはいかない!っていう人。最初ギャグからなーって思ったけどマジメだった。そういう人はめずらしいけどそういう人だからよく勉強している。そこまで追い詰められなくいいと思うけど愚痴も言わないし、マジメだからわからないことがあったら教えてくれるしいい人。付き合うコミュニティ、付き合う人次第でめんどくさくもなるし楽しくもなる。人次第だと思う。

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