オトフリート・プロイスラーというドイツの児童文学者の児童本が原作。
児童本が原作の映画ってたくさんあるけど、児童本って意味ありげな本が多いから大人が見ても勉強になったり楽しめたりする。
血も飛ばないしホラーでもないから子供が見ても大丈夫な映画だと思う。子供が見ても大丈夫な映画はアニメとかが多いと思うけど童話が元になった実写映画もなかなか良い感じ。
僕はこの作品は内容というより映画の装飾などを見ていて面白かった。
原作
オトフリート・プロイスラー
ストーリーは簡単にいうと主人公は魔法使いの女性で、良い魔法使いになろうとしていたけど他の魔法使いは魔法使いは悪いのは当たり前で良い魔法使いになろうとする主人公を仲間にいれたくなかった。それでも主人公は仲間にいれてもらおうと頑張り仲間にいれてもらうためのテストを受ける。テストはうまくいったとおもったけど主人公を監視していた魔法使いが人間と仲良くしているところを報告してから話が展開し、主人公の魔法により他の魔法使いが魔法を使えなくなり主人公以外はカエルになって魔法使いは主人公だけになってハッピーエンドになるという話。
僕からするとみんなカエルにしてしまうなんて全くハッピーエンドじゃないんだけど、それはいいとして。簡単に映画を紹介しよう。
主人公と住んでいる家。僕はこのシーンは綺麗だと思うからけっこう好きだ。主人公の名前はリトルウッチとしか呼ばれていなかったと思う。
魔女が集まるパーティがあるということでそこに参加するが、全く踊れていない。真ん中でほうきを持って立っているのは主人公。
臭いが魔女っぽくないって言われている。
魔女のボス魔女
魔女のテストのために本が渡されそれを覚えてくるように言われる。
人間の子供を助けようと子供に近づく主人公とそれを監視するルンプンペルという名前のおばあさん魔女
主人公の魔法により賭け事に没頭する子供の父親が賭けに負けて賭け場をめちゃくちゃにしてしまって外に追い出される。そこに父親の子供が現れて父親は現状に気づき考えを変えていくシーン。光の具合とかの雰囲気が綺麗で僕はこのシーンも好き。
テスト会場に来た主人公。大声で話しかけても誰もいないような雰囲気だった。
いろいろあった後、主人公が魔法と使いすべての魔法使いのほうきを集め燃やそうとする。
しかし主人公は燃やすためのマッチを忘れていた。
主人公の魔法により世界中の魔法使いの本が集まってくる。
魔法により他の魔法使いがカエルになってしまう。
そこにこの物語でよく登場するしゃべるアブラクサスという名前のカラスがマッチを届けてくれる。こいつはなかなか面白いやつだ。
そしてすべて燃やされて終わりだ。
児童本って時々残酷だなぁと思うことがあるけど、この作品も考えてみれば残酷だと思う。
他の魔女をカエルにしてしまって主人公だけの魔女が残るという結末は悪い人ならやっつけてしまえというメッセージに見えてとても一方的な考え方に見えてくる。
カラスの性格がいい味がでて良かったのと残酷なシーンが多いハリウッド映画にはあまり見ない綺麗でカワイイ小物とストーリーがなかなか良かった。
ドイツではとても有名な児童本らしいし日本でも販売しているみたいだけど僕はみたことがない。小さい頃からなじみのある人だと何度も見ても楽しめるかもしれない。僕はなじみがないからストーリーの見方とかはちょっと違うかもしれない。もし主人公が良い魔女になりたいならカエルには変えないと思うんだけど、どうだろう。
それに映画の元になった本を読んだことがない人はもしかしたら多いかもしれないから映画を見ておいて損はないと思う。童話って意外と読んでいないものがたくさんあってそれを映像で見れるのは良いと思う。
最後に家のシーンが凝ってて綺麗だなぁと思うことが多かったから綺麗と思ったところを紹介する。どれも絵になる美しいシーンだと思う。
光とか綺麗だしドイツ人が考える良い魔法使いの雰囲気と悪い魔法使いの雰囲気や服や小物について考えてみると面白くてヨーロッパならではの感性だと思う。なんかかわいい!
ありそうで見たことない綺麗な世界観で魔女ってめちゃくちゃクリエイティブって思った 笑
海外では魔法とか出てくるとオカルトを助長する映画かどうか問題にする家庭はあると思うけど、内容はオカルトを促進させるものというより道徳的な部分がメインと思うので良いんじゃないかなと思う。そもそもアート的にも良い。
綺麗な自然を見ているといつか行って撮影で使われたフィヒテル山地に行って見たいなーって思ってくる。
音楽のメイキングが出ている。ちなみに映画は吹き替えも面白いと思うけど声にそれぞれ特徴が合って楽しいから字幕もいいかもしれない。