何かと問題になっている映画ジョーカーについて思うこと

僕は映画をまだ見ていないけど映画ジョーカーはアメリカで映画館で警備がされるということがニュースになっているほど話題のある映画だ。
物騒な映画と思ってしばらく映画館に近づかないでいようと思っていたとき外でジョーカー風のマスクをつけた黒人男性が僕のほうに近づいてきた。
ハロウィンも近いのでハロウィン衣装を着る人はちらほらいるけどマスクをつけて近づいてこられたのは初めてだ。
僕はグループで一緒にいたのだけど真っ直ぐこちらに変なマスクをつけている着ていたので僕は変な人がいる!って言ったらみんな笑い出してハロウィンだといっていた。もちろん被害はなかったのだけど目の前で止まってジャケットの裏側のポケットに手をつっこみ何かを取り出そうとして僕はまさか銃!?って思ったら小さなお酒のビンに入ったお酒なのか水なのかわからないものを取り出しただけだった。
それでも一瞬ビックリした。映画ジョーカーの話題もあり銃乱射を警戒している中なためジョーカーのマスクをつけて銃を乱射する人が現れてもおかしくない。映画館以外でも起こりかねない雰囲気はあると思う。

映画ジョーカーで言われていることで気になったのがこの映画は悪い映画なのか良い映画なのか?ということだ。
この議論はずっと前からいろいろなことでされていて今もまだされているのかとちょっとうんざりする話なのだ。
ゲームでもFPSの銃ゲームは悪い影響がある、アニメは悪い影響があるとかずっと前から言っているけどそれは人によるというのが答えだと思う。見る人の年齢、心身の状態、知識によって大きく変わると思うのだ。それを今またジョーカーで悪い良いなんていう話をしていていつまでたってもみんな変わらないんだなと思ったのだ。
精神的に病気がある人が残虐シーンを見ると影響されやすいかもしれないし、ゲームやアニメを現実が分からないほどはまってしまう人には影響があると思うけど人によるのだ。

それを製作した会社やアーティストが悪いというのは全く話が違う。製作側が悪いということを言い出すと表現の自由の問題になってくる。映画、アニメ、ゲームもアートの一つでありアートは見る人に様々な影響を与える。作る側が悲しい気持ちや鬱の状態で作る作品にはその感情が作品に表れ見た人にその気持ちが伝染するものだと思う。なので見た人の心身の状態や年齢や知識によって影響が大きく変わると思うのだ。製作側が意図したものでなくても見る側によって見方が変わるため映画ジョーカーは悪い映画だというのはおかしな話だと思う。

ただ、マイケルムーアがこの映画を絶賛していてこの映画はみないといけないものだと言っているようだけど僕は全くそう思わない。人によって見るか見ないかを分けないと心身に影響を与える可能性はあると思うからだ。アメリカ人のレビューを見ていると良い悪いで分かれていることが多くて答えは二つに一つじゃないはずなのに答えが偏りすぎていると思う。マイケルムーアのなにがなんでも見るべきと言わんばかりの絶賛しすぎているのは偏りすぎたものじゃないかと思ってしまう。暴力的な作品が暴力的な行為を引き起こす証拠があるとかないとかいう話じゃないのだ。証拠なんてなくても影響あるというのは過去の様々なことが語っている。
と、考えながらマイケル・ムーアが絶賛ということはジョーカーはリベラルのための映画なのかな?と思ったりもする。

アニメのデスノートが子供の自殺をまねいたという事件もあった、ネットフリックスの13の理由がアメリカで10代の自殺をたくさん起こしたというのもあった、インスタグラムは見る人に悪い影響を与えるとかアニメは痩せ過ぎていて子供に悪い影響があるとか、でもそれらは人によるのだ。10代と大人では感情に影響することが大きく違うと僕は思うから今の映画のレーティングシステムだけでは見せてもいいかどうかを判断できないと思う。現代のアメリカの多くの銃乱射の犯人は双極性障害、総合失調症、自閉症、うつ病などが多くあるという。ダークナイト・ライジングでの銃乱射をした人も精神的な問題を抱えていたみたいなので、それらを考慮しないで暴力映画がすべてダメなんていう意見はひどい自己検閲でしかない。アメリカはずっとこんな議論をしてきていてもう終わったかと思ったのにまたやっているのを見て成長しないなーって思ってしまった。すぐ規制だの中止だのと検閲しようとしだし、警備体制の中映画を見に行くことがおかしな事態だと思えないアメリカ人が不思議でならない。問題は映画やアート表現でなく社会が抱える銃問題と精神病になりやすい環境があるからなんじゃないかと思う。格差がひどくて食べ物もまともなのを食べられないとか教育もまともなものを受けられないとか不満だらけになって精神も病むよ、たぶん。

そうは言っても銃乱射をされる可能性があるのがアメリカ。人の多くいる場所で銃乱射が起こることが多いので話題のジョーカーは見に行かないほうがいいかもしれない。2016年には年間2万人を越える銃での死亡(自殺を含む)、2017年には4万人を越え、自殺を含めない場合でもどの年も1万人以上が殺されているらしい。もう戦争状態みたい。アメリカって変だなぁ。

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