最近の日本のユーチューブが面白くない

ユーチューブはよくみていたけど、最近面白いと思うのがどうしても海外のものが多い。

ゲーム実況はどこの国も似ているが、ナレーションや実況などではなくオリジナルのアニメーション、ゲーム、パロディなどの動画を製作している人は日本で少ない傾向にあると思う。

著作権の問題もあるが黙認されている例えば、マリオ。マリオを使ったパロディなどは日本ではほとんどみられない。海外からパクッてきたものは見つけられるし、マリオメーカーが山のようにでてくる。ゲーム実況は日本のフリーゲームを使っているのは日本っぽくて面白いけど、ゲームそのもののレベルが低い。

アニメーションも例えば青鬼TVは内容がしょぼくても見られているのはやっぱり日本に自作のアニメコンテンツが少ないからだと思う。海外では例えばsuperman vs Hulk の自作ビデオはそれなりにすごいと思うし、もちろんしょぼい自作ビデオもある例えばスーパーマンVSゴクウとか見ていえるとこれもしょぼいけど面白いと思える。いろいろ自作があるわけだ。
日本でも自作アニメーションはあるけど数が少ないと思う。

またゲームといえば日本と言われていた時代はあっただろうに今のゲームは面白いものが少ないと感じる。あまり力を入れてないっていうか、手抜き感が溢れているゲームが多い。

このユーチューブみていても面白くないなーっていう傾向は日本のゲーム市場でインディゲームがアメリカほど作られていない、フリーゲーム、同人ゲームというレベルが多いというのにも似ていると思う。同人ゲームやフリーゲームにもレベルの高いものはあるが、多くのもがインディゲームほどのレベルではない。
ユーチューブにアップされている創作したアニメーション、ゲーム、パロディなどは学生の文化祭レベルやら安っぽおもしろみに欠ける動画がとても多いと感じる。
しかもユーチューバーになるために指導しているところもあるというから驚いた。みんな同じようなことさせて何が面白いのだろうか。日本の良さは海外では出てこない発想の面白いコンテンツがあることだと思うが、その良さがユーチューブにはあまり出てない。
面白いと言われている東海オンエア。僕はあまり面白さを感じない。いろんなことにチャレンジしているのはわかる。こういうチャンネルはバカなことしているから面白いんだと思う。例えば昔で言うアメリカのジャッカス。始めてみたときは面白かった。でもその面白さに慣れると面白くないんだ。東海オンエアとかそのほかのユーチューバーがやっていることのバカさ加減にもう飽きたんだよ。もっと本当に狂ったほどのバカなことしてくれない面白くないんだ。それが日本にはないんだよ。
もしかしたら日本のユーチューブの視聴者は経験が乏しい子供が多いのかもしれないけど、これでは子供番組に飽きた人には面白くない思うのも当然。
日本の少女マンガがアメリカで物足りないと言われる理由に、アメリカではそんなキスなんてもっと小さいころからやっててもっと激しいことしてくれないと面白くないっていうのもある。でもこの面白くない中に純粋さも感じられてそこは楽しんだけどね。
日本以外のコンテンツも安っぽいものがたくさんあるけど、日本の場合安っぽいのが多すぎると感じた。

これらは日本の労働に関する認識と海外の労働に関する認識の違いということも言える。
日本では学生はたくさん勉強する人もいるし、働いている人も仕事以外の時間におもしろいものを作る時間がないほど忙しい人が多いと思う。時間のある仕事をあまりしていない人、勉強をあまりしてない人が上げる動画はどうしてもレベルの低いものになってしまうのだと思う。

面白いものを作ろうとすれば時間をかけないといけないし、スキルアップもしていかないといけない。でも日本のユーチューブでは時間をかけずにちょろっと作って稼いだほうが、時間かけて稼げないよりいいという考えが溢れていると思う。バーチャルユーチューバーを見てもそう思う。けっしても面白いわけでもない雑談がたくさんの人に見られているを見ていて日本語で見られる面白いユーチューブチャンネルが少ないんだろーなーと思った。

日本ではダラダラ仕事を夜遅くまでするより生産的に効率的にしないと時間なんて取れないというのはわかる。矛盾しているようだけど、僕は生産的じゃないことにも価値があると思う。生産的に効率的にをモットーにすると安っぽいユーチューブ動画みたいになりかねない労働になるのだと思う。時間はかかるけどいいものを作る、お金にならないかもしれないけどそれを作るというチャレンジにも価値がある。でもこの非効率的な挑戦ができるのは効率的に仕事をして時間をつくり収入がある場合だと思う。

面白いものは非効率的にしないと出来ないと思う。
例えばジブリ。この人たちはもともとサークルみたいなノリでダラダラ作っていたと思うんだけどそのノリが面白いものを作ったんだと思うんだよ。宮崎駿は理屈で動く人じゃないとも聞くし、職人って言うのは効率、理屈、生産的っていうよりいいものを作ろうっていう気持ちが重要なんだよ。宮崎駿についてはいろいろ語られている本があるので興味にある人は読んでみるといい。

プログラマーも職人みたいなものだけど、効率、生産的にを押し付けられるといい結果になる仕事につながらないんじゃないかと思う。バグが多いとか。
いいものを見ないといい物は作れないと思うし、おいしいものを食べないとおいしいものがわからないと思う。ネコが同じペットフード食べておいしいって思っているけどもっとおいしいものを上げると前のペットフードは食べなくなるみたいな。
お金がないといいものを作る時間さえとれないとは思うが、ユーチューブで安っぽいのが多いことは日本のデフレということも関わっているのかもしれない。
労働の仕方を変えて、良いものに触れる時間、考える時間など増やさないといろんなことが安っぽい方向に向かっているように思う。

ユーチューバーも当たり障りのない話題やあまりにもテキトウに作ったような短い動画も多くなっていると思うし最初は力入れてやっているけど途中から手抜きすぎるだろっていう動画も増えていると思う。時間って有限なんだからコンテンツを作る側が真面目にやってくれないといつか飽きられると思う。

ユーチューブの面白さってテレビでもやらないこと出来ないことを素人クオリティでやっていたってことだと思う。だからそもそもクオリティが高いわけじゃなくてそれってイノベーションのようなもので新鮮味があって衝撃を与えたと思うんだよね。今では色んな人がユーチューブに参入してきて、同じようなテレビ番組に飽きてユーチューブが面白かったのにユーチューブが同じようなものも増えてて面白さが減っている。横文字を使うとコモディティ化ってやつだと思う。テンプレに従って作っているような動画の差別化ってユーチューバーがかわいいか面白いかかっこいいかっていうぐらいでキャバクラとかAKBビジネスとあまり変わらないんじゃないかなって思う。最初は珍しいとか、変わったもの見たさにみるかもしれないけど中身がないなら他の動画と同じようなゴミみたいに思ってきてそのうち飽きる。飽きられたらいけないから過激なことしたりする人もいるけど、その発想がもうユーチューブの動画の多くが新しいことをできないって言っているようなもの。ネタがコモディティ化してくると差別化できるところって見た目か話しぐらいで人間的な魅力がないといけないとか言い出すわけだけど、僕は人間的な魅力もそうだけど発想、ネタがつまらなくなりすぎているってところが重要だと思う。そもそも素人ユーチューバーに人間的な魅力を求めるのは無理があると思う。ユーチューバーの面白さは素人感でコモディティ化されていたテレビに革命を起こしたことだったと思うから、人間力とかは別に一番じゃない。つまらないものから脱出するには全く違うことをしていくしかないんだと思う。みんなに人気になる動画じゃなくてもいいとは思うけど中身があるかないかが重要なんじゃないかなって思う。中身があって面白くてパクリじゃなくて配信者の意見、考えも含まれているっていうのは少ないかなって思う。特にお金を稼いでいるユーチューバーが低クオリティなコンテンツを出しているのを見ると、根本的につまらない人なのかなって思う。ガッツリお金かけて面白いものつくればいいのに。アメリカなんてユーチューブチャンネルが面白ければテレビ会社に買われたりするわけで他とは違う面白いコンテンツって多くなりやすいんだと思う。僕はユーチューブにはまったときがあるからこそ、またそういう面白さをまた見たいとも思っている。

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